イントレピッドチームの一工夫:ブレーキキャリパーガード

モータースポーツの悩みどころの一つとしてタイヤカスの存在が挙げられる。路面との摩擦により溶けたゴムが次第にまとまり、ヒジキから太めのペンサイズまで大小さまざまな大きさのタイヤカスがサーキットのあちこちには散らばっている。走行中にタイヤカスを踏むとグリップ低下を招くほか、カウルについたり時にはコースサイドで見ているとタイヤカスが飛んでくることすらある。皆さんも一度は経験があるだろう。

時にそのタイヤカスが重大な問題を起こすことがある。ブレーキへの混入だ。タイヤカスがブレーキローターやパッドに付着すると溶けたゴムにより制動力が失われることが稀にある。3月下旬のKF開幕戦の時にはその手のトラブルが発生したチームもあったが、そのトラブルを未然に防止する工夫をINTREPID JAPAN CORCEが行っていた。KF部門No.25 佐藤巧望のマシンだ。

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フロントブレーキキャリパーおよびリアブレーキ冷却用ダクトにプラスチック製の網をあてがいタイラップで固定しているだけの簡単なものだが、その効果は絶大だ。特にKFではスペシャルタイヤを使用する関係から、発生するタイヤカスも通常のそれと比べてはるかに粘着性が強い。車体に張り付いた際にもちょっとやそっとでは飛んでいかないことがほとんどであり、もしブレーキキャリパーに付着すればそのままローターにタイヤカスが巻き込まれ、制動力を失うこととなる。確かにこれはブレーキ冷却効率の低下を招くほか、ブレーキパッド交換の手間が一つ増えることになるが、チェッカーまでノントラブルで走り切る可能性を向上させていることは間違いない。

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