全日本カート選手権茂原 KF第6戦決勝

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16時から予定されていたKF第6戦決勝。日は傾いているものの思ったほど気温も下がらず予選の時と似たような天候となっていた。全車がゆっくりとローリングを行い、レッドシグナルが消灯。本日の茂原ツインサーキットでの最後のレースが開始された。ホールショットを決めたのは3番手からのスタートの11名取、3宮田はスタートでは若干遅れ気味ではあったものの2番手につけ、そこに18菅波、9高橋、24大草、4朝日、30太田、25佐藤が続き、8コーナーで18菅波と9高橋が入れ替わった。どうやら今回はBSのほうが初期グリップが高いらしい。トップに立った11がスパートをかけ一気に逃げようしており、さらには3番手につけた9高橋が18菅波をロックオン。9高橋が2コーナーで迫るがいったん抑えられ、S字を超えてヘリポートにてもう一度9高橋がインを刺し2位に上がる。さらにその後ろでは18菅波が24大草、30太田にパスされていた。翌周に18菅波は8コーナーで30太田から順位を取り返したところで、最後尾からのスタートである34角田が25佐藤の後ろである10番手まで順位を上げていた。まるで第5戦決勝をもう一度見ているようであった。ほぼ新品のタイヤの状態である34角田の速さはやはり他を圧倒しており、25佐藤をパスし順位を上げる。11名取、9高橋、3宮田のトップ3がワンパック状態、24大草が単独、そしてその後ろで18菅波と30太田が激しくバトルを繰り広げ、4朝日をパスした34角田がそこに迫ろうとしていた。6位となった18菅波を34角田が最終コーナーで難なくパスしすると、その時点では9高橋が11名取をかわしトップに立っており、9高橋、3宮田、11名取、単独の24大草、迫る34角田、そこに追いつこうとする18菅波と30太田の展開となる。34大草の勢いは止まるところを知らない。24大草も最終コーナーでパスするとレースは約1/3を消化した。3番手を走行している11名取はこの段階でトップのペースについていくことが困難になりだし、離れている34角田に追いつかれるだろう。そう思っていた時9高橋の後ろから様子を窺うようにして走っていた3宮田がヘリポートコーナーで動きトップに立つ。即座に9高橋も攻めるがあと一歩が届かない。付かず離れずの距離感を保っていた。11周目、34角田は全体の中で唯一の40秒台で走行する圧倒的な速さだ。11名取との差も難なく詰め終え8コーナーで3位に浮上する。3宮田、9高橋、34角田、11名取、遅れて24大草、18菅波、30太田、4朝日の順で並んでいるが、11名取は完全にペースが不足している。9高橋も3宮田に離されてしまっている、そんな状況のなか34角田が9高橋を2コーナーでパスしついに2位に上がる。第5戦ではここから3宮田に追いつくことがなかった34角田。しかし今回はあと10周もラップが残されている。34角田は縁石で大きく跳ねるほどに果敢に攻め必死に3宮田に追いつこうとする。その結果が3宮田とのコンマ2秒ものラップタイムの差に表れていた。4位を走行していた24大草は18菅波に抜かれたタイミングで大きくロスしてしまい7番手までドロップ。レースも残り1/3に差し掛かるころ、34角田が3宮田に完全に追いついた。3宮田をヘリポートコーナーでパスし、直後の8コーナーで3宮田が抜き返そうとするがそこまでには至らない。周回は34宮田、3宮田、遅れて9高橋、11名取、さらに遅れて18菅波、4朝日、30太田、24大草の順で消化されていく。2番手の3宮田は虎視眈々と34角田を狙っている。この段階で34角田の圧倒的なタイムのアドバンテージは失われており、3宮田と34角田の間にタイム差はほとんどない。レースは残り4周。ヘリポートコーナーで3宮田がこう着状態を破り34のインを刺すとバトルが激化した。34角田は続く最終コーナーでトップを奪い返すと、翌周のヘリポートコーナーでブロックラインを走行。立ち上がりで若干遅れた34角田の動きを見逃さなかった3宮田はクロスラインをとり再びトップに立つ。攻めるトップ2名。3宮田は3コーナーで軽く姿勢を乱してしまうほどにマシンをプッシュさせながらもなんとか34角田を抑え込んでいる。そして最終ラップ。34角田が1コーナーでインを刺しトップに立ち再びブロックラインを走行。続く3コーナー、下りS字、ヘリポートコーナー、そして8コーナーでも2台は動かなかったが、最終コーナーで3宮田が34角田のインに果敢に飛び込んだ。並列して最終コーナーを駆け上る2台。アウト側の34角田はタイヤカスを踏んでしまったのか大きくアウトにはらみながらもそれでも必死に3宮田に食らいつく。チェッカーフラッグが振られた。勝負はわずかコンマ5秒のタイムギャップで3宮田の勝利となり、34角田が2位、遅れて9高橋と11名取となった。

1位 宮田莉朋のコメント

気温が下がったので序盤はBSが速いかなと思っていたのですが、まさかあそこまで速いとは思っていませんでした。ただ、こちらのペースが上がってから抜いてしまえば、あとは今日の他のレースと同じように自分のペースを保ちながら走ることができたので、ひとまず安心しました。終盤に34角田が上がってきたのですが、1コーナーの電光掲示板でタイムを確認していた僕はずっと後ろにいるのは9高橋だと思って焦ってプッシュしていたのですが、抜かれて34角田だったのだと初めて気づきました。予選を走っていない彼はタイヤが残っているためこのまま引き離されるかもしれない、そう思っていたのですが、後ろについてみると案外ペースが変わらないことがわかりました。これは彼の走り方が僕よりもアグレッシブで、僕を抜いた時点ではすでにタイヤが限界に近付いていたことが原因でしょう。34角田の後ろにつきながら彼の速いところ、そして僕の速いところを見比べていたのですが、後ろについている僕のほうがタイヤをセーブしやすいうえに、トップに出てから走りが乱れがちになっている34角田を見てまだまだ勝負ができると確信しました。タイヤの差はこのコースでは特に最終コーナーで大きく表れるのですが、それ以外のコーナーでは僕のほうが速く走れていたので、どうにか勝利を手にすることができました。次は9月のSUGOです。僕自身相性がいいコースだと思っているのですが、特に例年レース序盤ではBSに負けてしまっています。そこを改善して、もちろん自分が優勝できればとは思いますが、DL開発ドライバーの1人として、DLにまた優勝をプレゼントできるように開発を進めていかねばなりません。

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2位 角田裕毅のコメント

もちろんできれば決勝のスタート時点から前に立っていたかったのですが、予選のスタート前にエンジンをかぶらせてしまい最後尾からのスタートとなってしまいました。一体何が原因なのか、それをよく考え、決勝のスタートで実行したところいいスタートを切ることができ、早い段階でトップに追いつくことができました。3宮田に追いついてからのバトルは体力勝負だったと思います。それ以外にも気持ちやテクニック、あと最も大きかったのはタイヤマネジメントの差です。彼は予選を走っているので僕よりも16周分タイヤが消耗しているはずです。それでも最後は僕よりも速く走り優勝したので、とにかく悔しいですし、大きな課題となりました。次のSUGOはとにかく体力がきついコースであるため、今回以上に体力勝負になる戦いとなるでしょう。SUGOでは今回のようなことにはならず、予選からしっかりと前方の順位を確保し、そして優勝したいです。

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3位 高橋悠之のコメント

BSの成長が見えた一戦となりました。BSドライバー全員の成績を見てみると、他社にも負けず食い込んでいるので、誰が乗っても速く走れるタイヤが作れている、そういう確信を得ることができました。しかし勝利にはまだあと一歩が及んでいません。この一段階を超えることが何よりも必要です。レースに関しては、序盤はBSのほうが温まりが良かったことがわかり、僕自身もトップに立つことができましたが、そこからのペースが不足していたために抜かれてしまいました。温まるタイミングが他と異なると戦いにくいということもあるのですが、他社と同じペースで走れることよりも、後半にかけてもきつくならないタイヤを作ることが課題だと感じました。次戦のSUGOはBSにとって相性の良いコースですが、そこにおごることなく、もっといいタイヤを作ることが必要です。僕自身もまだまだドライビング技術やセッティング能力高めていき、勝利を獲得したいです。

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