全日本カート選手権 スポーツランドSUGOの見どころ

2か月の長い夏休みも終わり、9月17日・18日には宮城県 スポーツランドSUGOにてオートバックス全日本カート選手権KF部門第7・8戦が開催される。

SUGO

目次

KF部門の見どころ

シーズン折り返し地点!ポイントランキングは宮田が優位に立つ

2016年シーズンも残すところ、次戦のSUGOと最終戦の鈴鹿のみとなった。KFは1大会に2レース行うため、全10戦のうち4戦がこれから行われるスケジュールとなっているが、ここで現在のシリーズポイントを見てみよう。

1位 宮田莉朋 151p

1位:宮田莉朋 151p

2位 朝日ターボ 147p

2位:朝日ターボ 147p

3位 角田裕毅 143p

3位:角田裕毅 143p

4位 名取鉄平 123p

4位:名取鉄平 123p

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5位:高橋悠之 103p

以下 6位:菅波冬悟 99p、7位:大草りき 77p、8位:三宅淳司 68p、9位:澤田真治 66p、10位:三村壮太郎 55p と続く。

全日本カート選手権オフィシャルサイトより クリックで拡大できます

全日本カート選手権オフィシャルサイトより
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トップ3は全員DL勢でかつそれぞれわずか4点差の接戦であり、そこからさらに20pづつ遅れてBS勢の2名が続く展開だ。KFの場合、予選1位で10p、決勝1位で25pと、1戦で最大35pを獲得することができる。このため、SUGOの結果によっては現在トップとの点差が開いてしまっているドライバーがランキングトップに躍り出る可能性もあり、またのその逆でトップ集団の点差が大きく開くかもしれない。現在のトップ5は、角田を除く全員が今年優勝を経験しているドライバーであり、角田もKFルーキーでありながら毎回驚くべき速さを見せつけている。

これだけを見るとかなりの接戦に見えるが、実際のところトップの宮田はかなり有利な状況にある。KFは全10戦のうち、それぞれのドライバーが獲得したポイントのうち低い2戦のポイントは無効となる。ここでもう一度上のポイントランキング表を見てほしい。角田や朝日は全戦にわたり比較的順調にポイントを積み重ねてきていることで現在の高得点を獲得しているが、宮田は開幕戦は4pしか獲得できていない。このことを踏まえ、現在のランキングからそれぞれ最も低い得点を1戦のみ無効とした場合のポイントランキングは以下のようになる。

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青く色分けされている数字が、各ドライバーの最低ポイント(今回除外したポイント)だ。順位に変動はないものの、2位の朝日から16点のリードとなった宮田の有利さが際立つ。21p以上を順調に獲得している角田は2位の朝日に少し差をつけられ、逆に0pがある高橋や菅波は前方とのポイント差が詰まった。KFも残り4戦となったが、まだまだランキング上位ドライバーも油断できない状況であることがこれで判明した。

SUGOは体力勝負!地元・ベテラン勢の躍進なるか

後に詳しく説明するが、スポーツランドSUGOはKF開催カテゴリーの中で最もドライバーの体力が厳しいサーキットである。予選17周・決勝28周と周回数はシーズン中で最も多く、【いかに楽に周回をこなすか】が勝負のカギを握っているサーキットと言えよう。すなわち、SUGOでの経験値が豊富な地元やベテランのドライバーが、最終ラップまで余力を残した状態で戦うことのできる条件が整いやすいということだ。

そういう観点から言えば、西村拓真(No.27 / FA-KART / VORTEX / BS)は注目すべき選手だろう。西村は宮城出身のドライバーで、同時に今回出場するKFドライバーの中で唯一の東北出身である。スポーツランドSUGOをホームコースとする西村は、同サーキットでX30クラスのコースレコードも所持しており、SUGOを得意とするドライバーであることは間違いない。残念ながら今シーズンは今のところ目立った活躍ができてはいないが、西村の地元ならではの力強い走りに期待したい。

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もちろん現在ランキングトップに立っている宮田莉朋(No.3 / EXPRIT / TM / DL)は見逃せない。宮田は昨年の第7戦SUGOで、TTこそ調子が出ず13番手に終わったが、決勝のチェッカーは2番手で受けており、また前回の第6戦茂原で見せた終盤の大バトルなどを見ても、最後までタフなレースをすることのできる体力を持っている。宮田のチームメイトである澤田真治(No.2 / EXPRIT / TM / DL)も昨年の第8戦SUGOで2位表彰台を獲得するなど、EXPRIT TAKAGI RACINGとそのドライバー2名にとってスポーツランドSUGOは相性のいいサーキットに見える。

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ただ、昨年その2名のドライバーの優勝を防いだドライバーが、今回からKFに参戦する。佐々木大樹(No.5 / TONYKART / VORTEX / BS)だ。今年初めにTONYkART RACING TEAMのドライバーが発表された時点から佐々木の参戦が発表されてはいたものの、SUPER GTなどの四輪レースのスケジュールの関係でこれまで出場を見合わせていた佐々木だが、ついにこの第7戦から出場することとなった。レーシングカートにおいては絶対王者と評されるほどに圧倒的な強さを見せつけることの多い佐々木だが、東北の地でどのような走りを披露するのか。またBS開発ドライバーの高橋悠之(No.9 / TONYKART / VORTEX / BS)曰く、SUGOはBRIDGESTONEにとって相性のいいコースだ。高橋自身も昨年の第7戦では3位を獲得、ほかにも多くのドライバーがDL勢に負けない順位でチェッカーを受けている。前回の茂原でBSタイヤの成長が見えたと語る高橋。今シーズンは開幕戦以降苦しいレースが続いてしまっているBS陣営だが、SUGOで巻き返しを図れるか。

ドライコンディションでは厳しい戦いが続いている三村壮太郎(No.21 / Crocpromotion / TM / YH)。レインコンディションでの速さは今シーズンの瑞浪大会で発揮して見せたが、タイヤに高い負荷がかかるSUGOはYHタイヤの苦手とするコースであろう。ただ、YHは今年フロントタイヤのプロファイルを一新するなど飛躍的な進化を遂げており、KFの大ベテランである三村のテクニックと合わさって好成績を残すことができるのかは注目したいポイントだ。

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ルーキー勢も熱い走りを見せている!注目のルーキー

ここまでKFベテラン勢を紹介してきたが、今年のKFはルーキーも熱い戦いを見せている。その中で今最も注目すべきはやはり角田裕毅(No.34 / DragoCorse / TM / DL)だろう。開幕戦から常に素晴らしい結果を残し続けている角田。すでに表彰台に3回も乗っており、前回の茂原では優勝まであと一歩というところまで迫った。速さだけでなく熱い走りも特徴的な角田は、今期まだ優勝していないドライバーの中で最も表彰台の中央に近いところにいることは間違いない。

©Sawada Kazuhisa

©Sawada Kazuhisa

現在ランキング4位につけている名取鉄平(No.11 / BirelART / TM / BS)も見逃せない。ルーキー勢の中では角田の圧倒的な速さの陰に隠れてしまっているのは否めないが、第2戦での優勝、それ以降でも安定した速さを発揮し続けている。少々タイヤを使いすぎてしまうきらいがあるのか、後半にかけてのペース不足に悩まされることが多いように見えるが、シーズンも後半に入りそのあたりを克服してくるか。また大草りき(No.24 / TONYKART / TM / BS)は、速さはあるものの今一つ安定感にかけている印象がある。うまくはまれば猛烈なスピードを見せるドライバーなだけに、SUGOでの活躍を期待したい。

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