2016全日本カート選手権SUGO KF第8戦決勝

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KF出場ドライバー・チームの全員が心配していた天気はついに小雨という結果を迎えた。16時前にスタートというタイムスケジュールもあり、気温は今日一日の中でもっとも低い印象。そんな中KF第8戦の決勝ヒートがスタートした。

またスタート前に確認したが、21三村のタイヤが極端に減っていたのは、第7戦で使用したタイヤをそのまま使用していたためであった。初動の良さなどを考えての大胆なチャレンジである。果たしてこの雨量の中YHのレインタイヤは2戦連続で性能を維持し続けられるのか、前代未聞であろう作戦が行われていた。

ダミーグリッドからは全車が出ていったが、ローリング中にスローダウン、ついには止まってしまうドライバーがいた。4番手スタートの27西村だ。地元宮城県出身のドライバーはなんとスタートラインを通過することなくレースを終えてしまった。

2回のスタートディレイドを挟みやっとレッドシグナルが消灯した。前半の高速区間を11名取と30太田がサイドバイサイドで通過し、その戦いを制し4コーナーをトップで立ち上がったのは30太田であった。そしてバックストレートを30太田、11名取、31三宅、25佐藤、5佐々木、21三村、9高橋、12小高の順で通過。直後のS字で動いたのはスタートでジャンプアップした5佐々木。まだ温まりかけのタイヤを巧みに操作し25佐藤をパスした。トップ2台が3位以降を若干引き離しつつあったが、5佐々木の勢いは止まらない。2周目に5佐々木が31三宅を4コーナーで刺し3位に浮上。同時に11名取が30太田に対し7コーナーで攻めかかるが順位は変わらず、3位以降との距離が若干詰まった。3周目には21三村が31三宅を4コーナーで刺し4番手に浮上。さらに圧倒的なペースで走る5佐々木は11名取をロックオンし、トップ争いは30太田、11名取、5佐々木となる。さらに次の周には12小高が5コーナーを超ハードな走りで31三宅をパスすると、トップ5は30太田、11名取、5佐々木、少し離れて21三村、12小高となる。5佐々木が11名取を果敢に攻め立てていると次第に21三村、そして12小高がそこに追いつきだした。6周目には5佐々木が11名取をパスし2番手に上がる。続いて30太田を攻略しようとする5佐々木は30太田のブロックラインにはばかれるが、8コーナーでついにトップに躍り出た。11名取はこのあたりからペースが上がらないようで、21三村にもパスされ、さらに12小高にも抜かれていった。11名取は予選をトップでフィニッシュしながらもタイヤをかなり使っていたため、そのダメージが聞いてきたのだろう、6番手を単独で走行していた24大草にも8コーナーで抜かれてしまう。ハードウエットに強いYH、インターミディエート的なBSという構図である今回のタイヤではあるが、どうやら雨量が絶妙なのかYHの2台とBSの5佐々木のタイムが全く変わらない。10周目、12小高が21三村をパスし4番手に上がると、トップ5全体のペースが上がった。5佐々木はすでにリードを広げ単独で走行、その後方に30太田、12小高、21三村、さらに離れて24大草という構図。5佐々木がBS勢では特別速いが、それ以外のBS勢はYHの2台には負けている。8コーナーで12小高が30太田をパスするとさらに21三村も30太田に攻めかかり、次の周の4コーナーでパスする。すると5佐々木、離れて12小高、さらに離れて21三村、30太田、24大草という順に。5佐々木と12小高のタイム差はほとんどない。若干ながら12小高のほうが速いものの、2人のタイムギャップは3秒ほどあり、周回はあと15周ほど残されてはいたが、このままでは追いつくことは不可能だった。レースが16周ほど経過したとき、21三村のタイムが一気に落ちた。少し離れた後方に24大草がおり、21三村の中古タイヤ作戦についに限界が来た。24大草との差はタイムが落ちた翌周に一気につまり、そして24大草が7コーナーで21三村をパスした。レースは5佐々木、離れて12小高、さらに離れて24大草、21三村、さらに離れて11名取、30太田の順。21三村はタイヤが限界のようで徐々に24大草に離されていく。5佐々木と12小高の差はじわりじわりと詰まっていくが、残り8周ほどで埋められる差ではない。トップ4は完全に単独。ラスト4周ほどで5番手を走行する11名取のタイヤに限界が来たのか、後ろの30太田、25佐藤が詰まって5位争いがその3台になるが、もうレースも残すところあと3周となり全員タイヤが厳しいようで誰も動くに動けない。そしてそのまま28周の長いレースが終了し、5佐々木、12小高、24大草、21三村、11名取、30太田、25佐々木の順でチェッカーを受けた。

1位 佐々木大樹のコメント

予選は荒れた展開となったために自分のポジションを確保できず、また自分自身のミスや流れの悪さもありました。この流れを決勝に引きずってはいけない、序盤に3~4位にいれば勝つチャンスは必ずあると考えました。絶対に勝つんだという強い思いを持っていたために、レース展開もその通りになりましたし、車も自分の思い通りに動いてくれました。勝負所を見極め、そこで自分の考えた通りにレースを運べたこと、そして勝ちたいという強い思いが今回の勝因だったと思います。

僕はSUPER GTに出場しているドライバーというところもありますが、いいレースをして、少しでも皆の見本となれるようなレースをしたいと考えています。僕のことを期待してくれるチームやファンのため、情けないレースはできませんし、彼らの期待に応えられるようなレースをすることが自分の仕事だと思っています。彼らのためにこれからもいいレースをし続けたいです。

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2位 小高一斗のコメント

スタートでもっと上の順位に上がる予定だったのですが、少し甘かったです。最初うまく順位を上げていけなかったのは、佐々木についていけばいいなという考えもあったのですが、BS勢が思っていたよりも序盤速く、なかなか抜くのに苦労しました。後半2位を走行中に佐々木のタイムが落ちてきたのですが、3秒ほどの大きなリードを築かれており、コンマ1づつ詰めて入ったのですが届ききれなかったです。予選の前にタイヤについては三村と話をしたのですが、この雨量では中古タイヤで走るのは無理だと自分では思っていたので、作戦としても三村に勝つことができたなと思います。

ドライコンディションは、これまでの瑞浪や茂原はうまく行き過ぎていました。瑞浪は確かに調子が良かったのですが、茂原はTTが雨で上位にいたことが大きいです。瑞浪、茂原、SUGOは天候に助けられましたが、未だYHのドライでの実力は微妙なままです。しかし、そこで腐るのではなく、次戦の鈴鹿ではドライでも勝ちに行きたいです。

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3位 大草りきのコメント

開幕戦以来の表彰台でした。それももてぎの時と違い、きちんと予選を走り切ってからの表彰台となったため、本当にうれしく思います。予選では調子が悪く、決勝は大丈夫だろうかと不安なところもあったのですが、セッティングを大きく変更し、それがうまくはまってきっちりと走ることができました。レース展開としては、スタートではそこまでの無理はせず、徐々に上位に上がっていくことができました。途中三村になかなか追いつかなかったが、あるとき一瞬で追いついたタイミングがあったので今しかないと抜きにかかりました。僕は今まで雨に自信はなかったのですが、このSUGOで速く走り、この結果を残すことができたことがとてもよかったです。

次戦は最終戦の鈴鹿ですが、テストではとても遅かったので焦っています。本番に向けて練習を重ね、鈴鹿でもきちっと結果を残していきたいです。

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