2016全日本カートSUGO:BS開発担当者に聞いた「今回の勝因」

瑞浪、茂原と2大会続けて持ち込んだタイヤがうまくかみ合わず、苦渋を味わったBRIDGESTONE陣営。その二大会での苦しみを乗り越え、今回の全日本カート選手権スポーツランドSUGO大会では見事に2連勝を飾って見せた。丸一日レインコンディションとなった日曜日では気まぐれな天候に振り回されつつも、雨での優位性を持つYOKOHAMA勢を跳ね除けて表彰台の頂点を獲得するとともに、多くのBSドライバーをリザルトの上位へ進出させた。ここにはどんな勝因があったのだろう。第8戦終了直後の興奮さめやらぬBRIDGESTONEブースに出向き、開発担当者の本田さんに話を聞いてきた。

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Paddock Gate 藤松 楽久(以下、藤松):まずは開幕戦もてぎ大会以来の優勝おめでとうございます。瑞浪大会ではBSのレインタイヤは速さも耐久性も他社に劣っていたため、雨の天気予報を見るたびにBSは大丈夫なのだろうかと思っていましたが、僕の心配は杞憂に過ぎなかったようです。BSレインタイヤの大きな進歩が見えた今大会、どのようなところに勝因があったのでしょうか?

BRIDGESTONE 本田 真悟(以下、本田):ありがとうございます。良かった点はさまざまあったのですが、今回我々は新型のパターンを持つレインタイヤを投入し、さらにゴムの見直しも行いました。今回のレースではこの組み合わせで高い戦闘力を発揮することができ、それがばっちりとレースでの結果を残すことに結びつきました。しかしながら、他社を圧倒するほどのペースで勝ったかと聞かれれば、そうではなくむしろギリギリでした。結果そのものは良かったものの、まだまだ自分たちのレベルアップが必要です。ただ、自分たちが行ってきた努力とその方向性に間違いがなかった、このことが証明できたレースとなりました。

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藤松:ドライコンディションとなったタイムトライアルでは、トップこそ奪われたものの上位の大部分をBSタイヤで占めることができましたね。レインコンディションでも、DLタイヤの調子が悪かったということもありますが、多くのBSユーザーが上位を獲得することができました。

本田:ドライ・ウエットともにいい結果が残ったのですが、トータルではまだまだやれることがあります。開幕戦のもてぎと同じく今大会でもBSユーザーの皆さんが上位を獲得することができ、BSとして目標の一つに掲げている「誰が乗っても速いタイヤ作り」ができたとは考えています。この目標はシーズンを通して考えたときには絶対に必要となることなので、それを思うとドライ・ウエットの両コンディションで結果が残ったことはなおさらうれしく思います。

藤松:結果だけ見ると、ここスポーツランドSUGOでは佐々木大樹選手が2014年からBSタイヤとのコンビネーションで6連勝した、という形になりました。BSタイヤ全体が不調なシーズンもあった中、もちろん佐々木選手の速さや強さは私自身2010年シーズン彼と戦った経験から重々わかってはいるのですが、もしやすると佐々木選手専用スペックともいえるタイヤ作りをしていたのではないのか、という疑念が私にはありました。つまりBSが掲げる「誰が乗っても速いタイヤ作り」は昨シーズンまでのSUGOでは行われていなかったのではないか、と私は考えていました。そのあたりはどうだったのでしょうか。

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本田:確かに、今までは他社に劣っていたシーズンもあり、BSタイヤのレベル底上げを図ることに重きを置いていました。その結果として特定のドライバーにしかうまく扱うことのできないタイヤとなっていたことがあったことは事実です。しかし、今シーズンでは改めて、BSユーザー全体が速いことを目指しました。このために、今までとは違った目線からタイヤを作り直していくこととなり、これが結果に反映されるようになりました。

藤松:どうやらDL開発陣はこのSUGOに他ならぬ思いを抱いていたようで、おそらく今回の結果は彼らにとって特別に悔しいものとなったのだろうと感じています。BSタイヤはSUGOと相性がいい、なんてことは来年の今頃には言ってられない状況が来るのだろうと私は考えていますが、BSとしてはどうでしょうか。

本田:我々としては、もちろん来年も勝ちに行きます。BSタイヤは進化し続けます。さらなる性能向上を目指していく、ただそれだけです。

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