ADVAN HIROTEXの一工夫:空力を考えたフロアパネル

国内のカート用サーキットでレーシングカートが出せるスピードなんてせいぜい120~130km/hぐらいだ。300km/h以上のスピードが発揮されウィングの端が少し欠けただけで操縦性に大きく影響すると言われるF1などと違い、速度域の低いレーシングカートでは空力の影響は極めて少なく、もし関係するのであればまずはドライバーがタイツのようなピチピチ・ツルツルのスーツを着るべきだろう。

ところがそんな空気の流れを大真面目に考えてか、フロアパネルの形状に工夫を凝らしてきたチームがあった。ADVAN HIROTEXだ。

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フロアパネルがスタビライザー取り付け部以降で跳ね上がり、さらにフロアパネルそのものが2分割されている。ADVAN HIROTEX曰く、「この隙間から空気を抜き、フロントの接地性を高める」らしい…。それよりも、パネルが2分割されたことでフロント周りの剛性が失われてノーズの入りが悪くなりそうな気がする。ディフューザー形状に立ち上げられた部分はタイラップでつられているだけなので、そこで硬さを生むことはなさそうだが、これは燃料タンク横のねじが緩んだ時のようなグニャグニャとしたフィーリングになるだけなのでは。そう思いながらSUGOでの小高一斗を見つめていたら、やはり練習走行の途中から通常のフロアパネルに戻されていた。やはりこのフロアパネルではフロントの入りが悪化するそうだ。

ところがこのフロアパネル、前戦である茂原大会の、少なくとも第5戦予選時点ですでに実戦投入されていた。バンピーな茂原ではフロント周りの柔らかさがいい塩梅を生んだのか、はたまた狙い通りの空力が効いたのか。横置きラジエーターなど独創的なマシンメイクを行うADVAN HIROTEXに今後も注目したい。

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