2017全日本カート選手権統一規則発表

2017年の全日本カート選手権ならびに地方カート選手権、ジュニアカート選手権の統一規則が、1月10日にJAFより発表されました。

JAFモータースポーツ公示2-3月号(カート)

2017年2月1日発行のJAFモータースポーツニュースNo.294にて、OK部門の最低重量が変更になりました。以下の表は改定後に修正済みです。

2017年3月8日発行のJAFモータースポーツニュースNo.297にて、FP-Junior CadetsクラスのフロントフェアリングがCIK-FIA公認に訂正、並びにフロントフェアリングの装着状態や不正行為に関するペナルティの対象クラスがFP-3とFP-Junior Cadetsクラスを除く全クラスへと訂正されました。

2017年3月8日発行のJAFモータースポーツニュースNo.298により、2017年全日本/地方/ジュニアカート選手権の統一規則適用車両規定が発表されました。

2017年3月16日発行のJAFモータースポーツニュースNo.299にて、2017全日本/地方/ジュニアカート選手権統一規則適用車両規定の誤記が訂正されました。

2017年3月23日発行のJAFモータースポーツニュースNo.300にて、2017全日本/地方/ジュニアカート選手権統一規則適用車両規定の誤記が訂正されました。

OKの主な変更点

変更点 2016 2017
エンジン KF OK
タイヤ 自由 自由
フロントフェアリング CIK-FIA公認 2015-2020 CIK-FIA公認 2015-2020
最低重量 158kg 145kg

全日本FS-125の主な変更点

変更点 2016 2017
エンジン X30 X30
タイヤ BRIDGESTONE
ドライ:YMM
ウエット:YLP
DUNLOP
ドライ:CIKオプション(DF-H)
ウエット:CIK新(W13)
フロントフェアリング CIK-FIA公認 CIK-FIA公認 2015-2020
最低重量 158kg 155kg

地方FS-125の主な変更点

変更点 2016 2017
エンジン X30 X30
タイヤ DUNLOP
ドライ:SL6
ウエット:SLW2
DUNLOP
ドライ:SL9
ウエット:SLW2
フロントフェアリング CIK-FIA公認 CIK-FIA公認 2015-2020
最低重量 155kg 155kg

地方FP-3の主な変更点

変更点 2016 2017
出場資格 満18歳以上の国内Bドライバーライセンス以上の所持者 国内Bドライバーライセンス以上の所持者
エンジン ヤマハKT100SEC
ヤマハKT100S
ヤマハKT100SEC
ヤマハKT100SD
タイヤ YOKOHAMA
ドライ:SL07
ウエット:SL03
BRIDGESTONE
ドライ:YNL(SL17)
ウエット:SL94
フロントフェアリング CIK-FIA公認 CIK-FIA公認
最低重量 150kg 150kg

FP-Jrの主な変更点

変更点 2016 2017
エンジン ワンメイク ワンメイク
タイヤ YOKOHAMA
ドライ:SL07
ウエット:SL03
BRIDGESTONE
ドライ:YNL(SL17)
ウエット:SL94
フロントフェアリング CIK-FIA公認 CIK-FIA公認 2015-2020
最低重量 138kg 138kg

FP-Jr Cadetsの主な変更点

変更点 2016 2017
エンジン ワンメイク ワンメイク
タイヤ DUNLOP
ドライ:SLJ
ウエット:SLW2
YOKOHAMA
ドライ:SLJ
ウエット:SL03
フロントフェアリング CIK-FIA公認 CIK-FIA公認
最低重量 138kg 113kg

追加された規則・ペナルティ

  • 工具の持ち込みおよび工具を用いた修理は、指定されたエリア(ピットおよびパドック)を除き、一切禁止される。
  • 公式練習およびタイムトライアルを除き、チェッカー後フィニッシュラインを通過したカートのフロントフェアリングが正しい装着状態でなかった場合
    ⇒タイムに10秒加算(FP-3及びFP-Jr Cadetsを除く)
  • フロントフェアリング装着に関する不正行為
    ⇒レース失格(FP-3及びFP-Jr Cadetsを除く)

レギュレーション変更の注目ポイント

OKを除き、基本的には各カテゴリーともに使用するタイヤが変更される形となった。OKに関しては最低重量が155kgと従来から-3kgという形となり、CIK-FIA規定の145kgを大きく上回る独自規定を取る。また懸念されたスペシャルタイヤの使用禁止という形にはならず、2017年も3社によるタイヤ開発競争が行われる形となった。筆者が耳にした話によるとYOKOHAMAのドライバーが一人増えるとのうわさもあり、より白熱したレースが見られるのではないかと予想される。予想されていた重量よりも10kg重くなるため、さほどのタイムアップは見られなくなるか。また12月中にタイヤメーカー各社が今年に向けてのタイヤテストを行ったとの情報も入っているが、この10kgの重量増がどれほど開発に響いてくるかも注目どころとなるだろう。2017年2月1日発行のJAFモータースポーツニュースNo.294にて、OK部門の最低重量が変更になり、CIK-FIAレギュレーションと同一の145kgとなった。ダイレクトドライブ、軽量マシンというレーシングカートの原点へと回帰したカテゴリーとなったといえるだろう。

全日本FS-125はタイヤがBRIDGESTONEからDUNLOPへと変更になった。ドライがCIKオプション、ウエットがCIK新、という表記を行っていたのでDUNLOPに問い合わせをしたところ、ドライはDF-H(ハードコンパウンド)、ウエットはW13と従来のCIK公認タイヤを使用するとのことであった。また最低重量は従来から-3kgの155kgへと変更になった。

地方FS-125のタイヤ変更が一番のトピックスかもしれない。重量はそのままタイヤがセミハイグリップともいえるSL6から、KTなどのローパワーカテゴリーに用いるSL9へと変更になった。これによりラップタイムが大幅に下がることは必至であり、またローグリップに対応した運転へと切り替える必要がある。X30カテゴリーを開催するローカルレースの一部ではすでに指定タイヤをSL9へ変更することを発表しているところもあるが、従来のSL6は継続して販売されるとのこと。

地方FP-3は年齢制限が満18歳から15歳の誕生日を迎える当該年(国内カートB所持者)へと引き下げられ、タイヤがYOKOHAMAからBRIDGESTONEの新型SLタイヤであるYNL(SL17)へと変更になった。2016年では西地域最終戦が出場台数不足により不成立になるなど、出場台数の少なさが問題となっていたFP-3だが、年齢制限の引き下げがカテゴリー再活性化の起爆剤となるのか。「大人のための全日本カテゴリー」という創設当時の思惑から外れる形となっているのではないかという問題もあるが…。

FP-Jr、FP-Jr CadetsはそれぞれタイヤメーカーがBRIDGESTONE、YOKOHAMAへと変更になった。

フロントフェアリング規定について

参戦を予定するエントラントにとって一番の問題となるのがフロントフェアリングの規定だろう。FP-3とFP-Jr Cadetsを除く全カテゴリーが、昨年KFクラスのみで導入されていた2015-2020のCIK-FIA公認フロントフェアリング取り付けキットの使用が義務づけられた。これは、下の写真の通り金属製バンパーへの取り付け部分と、フロントフェアリング本体が別体となったものであり、ある程度の衝撃が加わるとフェアリング本体がずれ、カウルが何らかと接触したことが一目で明らかになる仕様となっている。

昨年のKFクラスでは、このタイプのフロントフェアリングの使用こそ義務づけられてはいたが、カウルがずれていたとしても特にペナルティの対象とはなっていなかった。これが2017年からはペナルティの対象となり、レース終了時点で(現実的には車検場でチェックするタイミングで)フロントフェアリングが正しい装着状態でなくなっていたならば、タイムに10秒が加算される。またフロントフェアリング装着に関する不正行為はレース失格となり、この二つのペナルティに対する抗議は認められない。これはすなわち、故意か過失かを問わず、プッシングを行った時点ですべてがペナルティの対象となる、ということだ。近年いくつかのサーキットにてカメラの導入などによりペナルティの精度が格段に上がった例があったが、さらに明確にペナルティを判断する材料がこれにより生まれた。FP-3とFP-Junior Cadets以外のカテゴリーに出場を予定している、昨年までのフレームを継続して使用する予定のエントラントにとっては新型フロントフェアリングの導入コストがかかってしまうが、よりクリーンなレースが見られることになるだろう。

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