2021年8月25日、JAFより2022年日本カート選手権規定及び2022年国内カート競技車両規則の制定が発表された(公示No.2021-WEBK09)。EVカートに関する事柄が追加されたが、それ以外に関する変更は無し。
EV部門が新設!EVカートの特別規定が新規に制定
2022年日本カート選手権規定には、全日本選手権に新たにEV部門が追加された。これによって全日本カート選手権は以下の4部門に区分される。
- OK部門
- フォーミュラスーパー125(FS-125)部門
- フォーミュラピストン3(FP-3)部門
- EV部門
EV部門に関しての走行距離または時間、競技車両規定はオーガナイザーからの申請に基づきJAFが承認することによって定められる。ドライバーの出場資格は国内B以上または国際Cリストリクティッド以上(※2022年からライセンスの種別が変更となるので、「国内B以上または国際F以上」の誤りであると思われる)。
開催サーキットはEV部門に関してのみ、JAFが特に認めた場合は準国内格式以下の公認カートコースでの開催が可能。地域区分を設けず、5競技会以内を選手権競技会として認定する。1競技会2レース制、またはオーガナイザーの申請によりレース数が決定され、当該年に3回以上のレース開催で全日本選手権として成立する。EV部門は予選ヒートでのシリーズポイントが付与されない。
EV部門以外に関しての日本カート選手権規定に変更は無い。
EVカートの競技車両規則
2022年国内カート競技車両規則によると、EVカートの競技車両規則は以下のように定められる。モーターの出力やバッテリーの種類・容量に制限が無く、国内カート競技車両規則に合致するレーシングカートを使用する点以外では極めて自由度が高い車両規定となっている。
第47条EVカート特別規定
1.動力源
1)コントローラー・バッテリー・電動モーターはJAFに登録されたもの。
2)バッテリーには安全性を確保できる効果的かつ安全なカバーが装備されていなければならない。
3)回生装置(回生機能)の装着は認められる。
4)冷却ダクト、冷却システム(空冷、水冷、油冷等)は装着が認められる。2.シャシー
JAF国内カート競技車両規則に合致する第1種競技車両で電動モーター、バッテリー、冷却ダクト、システムを搭載するための最小限の改造は認められる。ただし4輪同時に作動する前後独立した作動系統の足踏み式ブレーキの装着は認められる。系統の一つに漏れ、もしくは欠陥が生じた場合でも、他の系統により前輪または後輪が制動するものであること。もしくは、リブレ車両(ワンメイクに限る)とする。3.タイヤ
銘柄は自由。ただし、オーガナイザーが指定した単一製造者銘柄のタイヤを使用しなければならない。4.電動モーター
電気エネルギーを機械的な駆動力に変換するもの。5.重量
オーガナイザーの申請に基づき、JAFで定める。6.安全規定
引用元:2022年JAF国内カート競技車両規則
制御等安全に関する規定は国内当局(電気用品安全法等)の規定を遵守していなければならない。また、ドライバーおよびその他の参加者が危険に陥ることがないように設計され、維持されなくてはならない。
EVカート以外に関しての国内カート競技車両規則に変更はない。
関連情報
2022年日本カート選手権規定及び2022年国内カート競技車両規則の制定 | JAFモータースポーツ
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