2020年4月9日から4日間にわたり行った、「新型コロナウイルスのカートレースへの影響についてのアンケート」の集計結果を発表します。
新型コロナウイルスのカートレースへの影響についてアンケート調査ご協力のお願い | Paddock Gate
Paddock Gateでは、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響や意識調査のため、日本国内のレーシングカートに関係するすべての人に向けたアンケート調査を行います。回答期日は4月12日の午後12時00分までです。
調査概要
- 調査者:Paddock Gate
- 調査内容:新型コロナウイルスのカートレースへの影響についてのアンケート
- 調査対象者:日本国内のレーシングカートに関係する全ての人
- 集計場所:インターネット
- 回答方法:匿名・選択式回答
- 質問数:全12問
- 集計期間:2020年4月8日~2020年4月12日
- 回答数:626件
調査対象者の分類について
調査対象者は、以下の2つへ分類を行っている。第3問回答後は、分類ごとに質問が異なるアンケート形式となっている。
販売者
第1問「あなたのレーシングカートへの関わり方を教えてください。」に対し、以下のいずれかを選択したものを「販売者」と分類した。
- サーキット/インポーター/メーカー
- カートショップ/エントラント
購買者
第1問「あなたのレーシングカートへの関わり方を教えてください。」に対し、以下のいずれかを選択したものを「購買者」と分類した。
- ドライバー/メカニック(現在休止中も含む)
- ドライバーの家族・友人
- 観客・その他
なお、「観客・その他」の中には、メディアや一般のサーキットオフィシャルなど、必ずしも実際の購買者とは言えない回答者が含まれている可能性がある。
データの信頼性について
インターネット上でのアンケートであり、本来の調査対象者以外が回答した可能性は否定できない。匿名のため、同一人物による複数回の回答や、分類を偽って回答を行うことも可能である。
しかし、発信する情報の範囲が極めて狭いレーシングカート専門WEBメディアからの調査であるため、回答者のほとんどはその読者と考えられる。さらに回答数が市場規模の範囲に十分収まり、かつ購買者については565件の回答が得られたことから、データには一定の信頼性があるとしてよいだろう。
一方で、本来「サーキット/インポーター/メーカー」より多数となるはずの「カートショップ/エントラント」からの回答数が少なかった。回答数が61件であった販売者のデータの信頼性は、購買者のそれよりも大きく劣ると考える。
調査期間について
4月7日に日本政府が7都道府県に向け緊急事態宣言を発令した後に行ったアンケートではあったが、調査期間中に一部自治体から独自の緊急事態宣言(またはそれに準ずるもの)が発令したため、アンケート回答後に回答者の心情が変化した可能性がある。以下に、各日付ごとの集計数と、全回答数に対する割合を記載する。
- 4月9日:410件(65.5%)
- 4月10日:167件(26.7%)
- 4月11日:37件(5.9%)
- 4月12日:12件(1.9%)
集計されたデータ
以下に、今回の調査で集計されたデータをグラフ化して掲載する。質問によって「その他」の自由回答欄があるため、そこに記入された回答は別途記載する。
※掲載するものは全て回答されたままの生データであるが、明らかな個人への誹謗中傷の回答は掲載していない。ただし「その他」の回答数として集計されている。
回答者全体から集計されたデータ
第1問:あなたのレーシングカートへの関わり方を教えてください。
第2問:コロナウイルスの影響を危惧し始めたのはいつからですか?
第3問:コロナウイルスの脅威をどの程度感じていますか
「販売者」から集計されたデータ
第4問:現在の経営方針について教えてください
その他の回答
- カートインポーターだけでなく様々な業種を展開していてリスクを分散させている。
- 交代勤務
- レース活動休止
第5問:現在の営業方針の理由を教えてください(複数回答可)
その他の回答
- お前のような馬鹿が騒ぎすぎ!倒産⇒失業⇒自殺者が増えるぞ!!
- それを判断するのは経営側ではなく顧客側の問題だと考えます。
- 休止予定ではあったが、感染拡大を懸念して完全に休止に決めた。
- 最大限の安全をはらっていると信じている。
- 日本円の信用が落ち、暴落するような事があれはカートや関係商品の値段は一気に倍近くに跳ね上がり、日本のカート文化を根絶やしにするでしょう。カートが100万円を超えるのが普通になります。実際今の日銀の政策は今後の円の暴落を招く非常にリスクがあるものです。私達インポーターもショップさんやチームさんも頭の片隅には入れておくべきリスク。
第6問:レースの中止や自粛について、どのように思っていますか?
その他の回答
- どんなに早くても最低2年通常であれば2年は掛かるこの問題に於いて、単純に自粛だけで良いのですか?
第7問:お客様から(エンドユーザー)はどのような声をいただきますか?最も多い意見を選んでください
その他の回答
- レースを中止して欲しい要望
第8問:新型コロナウイルスによって来場者数や売り上げへの影響はありましたか?
「購買者」から集計されたデータ
第9問:2020年5月末までに練習走行やレース参加(観戦)を行う予定がありますか
第10問:現状況下におけるレーシングカートのレース開催に賛成しますか
第11問:現状況下におけるレーシングカートの練習を行うことは問題ないと思いますか?
第12問:レース参戦や練習を実施/自粛する理由を教えてください(複数回答可)
その他の回答の内、どちらかといえば実施側の購買者による回答
- ショップ、サーキットの経営維持のため
- 第一次世界大戦時にスペイン風邪が流行った頃、日本もマスクを着用していたにも関わらず世界の何億人を殺した。つまり、第一次世界大戦時は今ほど医療の発展もなかったにも関わらずどんなに予防をしても免疫力が低ければ疫病にかかり死ぬ。免疫力が高ければ生き残るのでは?クルーズ船に乗っていた人がコロナにかからず下船できた人の話では、奇跡でもなんでもなく日頃から食生活や適度な運動、睡眠を取っていたとTwitterに上がっていた。ので絶好調の人だけカートを乗ればいいと思う
- これしか生き甲斐が無いから
- サーキット側がしっかりと感染予防対策をしていると感じられる為
- レースは一度に大勢が集まるので別ですが、通常の練習は、サ-キットまでの道中も含めて、3密には該当しないと思います。
- 自分が参戦しているSLシリーズは参加台数が少なく三密にならないから
- 屋外であまり密集しない行事なので影響は少ないと思う。
- サーキットは三密とは程遠い環境なので過度な自粛は必要無いと考えている。
- サーキット・ショップが倒産してしまう可能性がある為
- 乗りたくて仕方がないからです
- 自粛の必要無し
- 運動のため
- ホームコースは元々走行台数がかなり少ないので(一桁人数が当たり前)売店の利用はしない、ヘルメット着用時以外はマスクをつける等の所属ショップとコース側から提示された感染予防対策を守りながら出来る限り走るつもりです。どこにも行けないいま、公共交通機関を使用していくわけではないホームコースが一番安全な場所でもあります。
- コースより生活必需品を買いに行くスーパーの方が人口密度が高く、感染のリスクが高いと思われる。よってコースに行かない(行ってはいけない)理由にはならない。
- 注意はしなければいけないと思うが、最低限のリフレッシュは必要ではないかと思う。
- 見る専だから
- 何もかも自粛してしまったら、逆に大変なことになる。きちんと対策、予防したうえで練習やレースを行うのは個人の自由だと思います。
- 外で比較的移りにくいから。 トイレ入り口ドアや窓などは、寒くても解放願います
- レースに関しては主催者が判断して参加者は自己責任の元判断すべきだと思う。全て自己責任で行動すべきで、他人の判断に委ねるのは幼稚すぎる。
- 自粛だからと言って家でシミュレーターやグランツーリスモをやるよりも実際にカートを乗った方が明らかにトレーニングになるからです。
- 3密してない
- 全てにおいて自粛が良いとは思えないです。
- 屋外で身体を動かしたいから
- カートに乗りたいから。
- 屋外で少人数での走行であれば、問題ないと考えられるから。
- 自粛ばかりで気が滅入ってしまう為のストレス解消
その他の回答の内、どちらかといえば自粛側の購買者による回答
- お
- 何かあってからでは遅い。もっと落ち着いてからレースに望みたい。
- 世間体
- カートだけがやっても良いということはないと思います。移動や準備など接触する機会は増えると思います。学校が休みなのに強いクラブや私立校などが練習をすること自体無意味になるし同じようなものだと考えます。非常事態なので例外なく中止をする方がこれからのカート界の発展、社会的な位置付けにもつながると思います。
- カート界だけ別ではないと思う参加型だからとかヘルメットを被ってるからとかはバカな考えで周りの人の無防備さ広範囲から集まるわけだからもっと真剣に考えてもらいたいですね。
- コース上の人達の意識がアマリにも薄くて誰もマスクすらしてないから。
- 感染してしまうと会社に迷惑をかけてしまう。
- レースには出たいし練習もしたいが、家族や周囲に迷惑がかかると思うと自粛した方が良いかと思う。気持ちとしてはカートには乗りたいと強く思っている。
- 会社からの自粛要請。もし何かあったら事実上会社にいられなくなるし真面目にやっている同僚、家族に申し訳ないですまないし、慶応病院の報道のように社会的制裁も半端ない。また、カート界に復帰できない。
- 職場の職員として自粛せざるを得ない
- 今後の世界経済の行方が不透明で不安
- 会社要請
- かかってからでは遅いから。目に見えない相手だから。
- 医療従事者としてプライベートの行動も管理されているから
- サーキットが危険エリアでなくても参加者が広範囲から集まる。イベントを開催されると危険だと感じながらも参加せざるおえない人もいると思う。命に関わること以外の外出は控えてくださいと要請されている。
- 最多感染地から、自分は大丈夫的な妙な自信満々で練習に誘ってくる人がいるから
- 現在GT・SFに参戦しておりますが、カートは大人子ども問わず楽しめるスポーツであると思います。私はレースに生かされていると思います。レースがなかったら、特にやりたいこともなくどうなっていたでしょうか?お伝えしたいことは、カートレースというのは、夢に向かって頑張っている子供たちがたくさんいるということです。大人が見本になり、時には厳しい判断をしていくことも教えていかなくてはいけないのではないかと、部外者ながら考えております。レースは1人では出来ません。たくさんの方の協力があってこそのレースです。3月に行われた富士テストでも、密接に話さなければいけない瞬間があり、リスクを回避するのは不可能です。レース規模は関係ないと思います。最後にこれからもカート界の未来に対し熱い気持ちを持ち、取り組んでいっていただきたいです。よろしくお願いします。
- 過度に恐れる必要は無いが、周りへの感染防止に心がける事は常に必要不可欠である。
- 感染が脅威だが、レースの為にエンジンを仕上げなきゃならないし、練習をしないでレベル維持が難しいです。
その他の回答の内、どちらともいえない購買者による回答
- レースでなければ三密にならないと思うので、サーキット営業しているなら走っても良いかと。ジョギングやサイクリングと同列と考えたい。
- 人が集まらない個人練習程度なら、風通しの良いサーキットであれば可能と考えるため
- ストレス解消に走るのはアリだと思います。
- レースは感染防止策に限界を感じるが、練習は対策可能だと思われる
- 個人の体力保持・免疫力の保持のため
- 密集がなく、自衛作が取れていれば可能かとは思います。人口密の少ない地方に皆さんが集まるようならスポーツ走行もやめるべきだと思っております。
- 大好きなカートの世界で、意見を言い合うだけに留まらず批判の渦を見るのは辛いです。自分のSNSを使っては発信することができない只の臆病者で本当に情けないです。申し訳ないです。パドックゲート様が実施してくださったアンケートが、今後のカート業界のためにより良く反映されることを心から願います。アンケートの実施、本当にありがとうございました。
- ずっと家にいるとストレスがたまりそれはそれで健康に良くない
- 心身のストレス発散に練習走行は可。医療体制に影響を与えるような怪我が発生しないようなものは可。レースの延期は賛成。
アンケート結果からの考察と提案
アンケート結果からの提案 レーシングカート界はコロナショックをどう乗り越えるか | Paddock Gate
2020年4月9日から4日間にわたり行った、「新型コロナウイルスのカートレースへの影響についてのアンケート」の集計結果に基づく考察を行う。