JAFは2026年JAF国内カート競技車両規則を制定しました(公示No.2025-WEB097)。
2025年JAF国内カート競技車両規則からの変更は主に5点です。
- 一部表記順の変更
- 混在していた半角英数字表記を全角英数字表記へ統一
- FSカテゴリーのクラス編成が変更
- EV-Jr Cadetsの名称がEV-Miniへ変更
- KZ1の名称がKZへ変更
表記順の変更や全角英数字への統一については文言の変更にとどまり、内容の変化はありません。EV-MiniやKZの名称変更も同様に内容の変更はありません。
FSカテゴリーのクラス再編成
FSカテゴリーのクラス編成について、これまで「FSカテゴリー」の中には「FS-4」が、「FS-125カテゴリー」の中には「FS-125」と「FS-125 Junior」がありました。2026年規則ではこれらが全て「FSカテゴリー」に再編成。さらに「FS-Mini」「FS-100」「FS-125 Mini」「FS-KZ125」「FS-KZ175」クラスが新設定されました。
これまでもそうであったように、規則の制定が国内競技での実施に繋がるとは限りません。ただしFS-Miniは一部地方ではすでに導入されているIAME Gazelle 60などがエンジンが、FS-KZ125はVortex Rok Shifterエンジンなどが該当します。今回のクラス新設定により、これらのクラスの格式が変更になる可能性があります。
新設定クラスの概要
FS-Mini
1.下記JAFまたはCIK-FIAに公認(登録)されたエンジン。
1)ワンメイクエンジンとする。
2)空冷または水冷の2ストロークエンジン。
3)最大気筒容量:60cc。
4)点火装置:自由。
5)パワーバルブ:自由。
6)キャブレター:自由、ただしインジェクションは禁止。
7)過給機は禁止。
8)始動方法:自由。
9)クラッチ:自由。
10)吸気消音器:義務付けられる、機構は自由。
FS-100
1.下記JAFまたはCIK-FIAに公認(登録)されたエンジン。
1)ワンメイクエンジンとする。
2)空冷または水冷の2ストロークエンジン。
3)最大気筒容量:100cc。
4)点火装置:自由。
5)パワーバルブ:自由。
6)キャブレター:自由、ただしインジェクションは禁止。
7)過給機は禁止。
8)始動方法:自由。
9)クラッチ:自由。
10)吸気消音器:義務付けられる、機構は自由。
FS-125 Mini
1.下記JAFまたはCIK-FIAに公認(登録)されたエンジン。
1)ワンメイクエンジンとする。
2)空冷または水冷の2ストロークエンジン。
3)最大気筒容量:125cc。
4)点火装置:自由。
5)パワーバルブ:自由。
6)キャブレター:自由、ただしインジェクションは禁止。
7)リストリクター:義務付けられる。
8)過給機は禁止。
9)始動方法:自由。
10)クラッチ:自由。
11)吸気消音器:義務付けられる、機構は自由。
12)パワーウエイトレシオ数値(ドライバー重量含む):ジュニアカデット部門:8.0kg/psから13.0kg/ps
FS-KZ125
1.下記JAFまたはCIK-FIAに公認(登録)されたエンジン。
1)ワンメイクエンジンとする。
2)空冷または水冷の2ストロークエンジン。
3)最大気筒容量:125cc。
4)点火装置:自由。
5)キャブレター:自由、ただしインジェクションは禁止。
6)過給機は禁止。
7)始動方法:自由。
8)最低2速から最高6速までのギアボックス。
9)吸気消音器:義務付けられる、機構は自由。
FS-KZ175
1.下記JAFまたはCIK-FIAに公認(登録)されたエンジン。
1)ワンメイクエンジンとする。
2)空冷または水冷の2ストロークエンジン。
3)最大気筒容量:175cc。
4)点火装置:自由。
5)キャブレター:自由、ただしインジェクションは禁止。
6)過給機は禁止。
7)始動方法:自由。
8)最低2速から最高6速までのギアボックス。
9)吸気消音器:義務付けられる、機構は自由。








