2019年3月18日に、JAFより国内競技規則2-11「国内競技」の取扱いについて、公示が行われました(公示No.2019-WEB017)。これは四輪レース競技の他、ラリー/スピード競技、そしてカート競技にも適用されます。
海外ライセンスでも国内競技ポイントが付与される
これまでJAF国内競技規則では、
- JAF以外のASN(FIAが指定する各国のモータースポーツ管轄団体)が発行するカートエントラントライセンス所持者の参加は認められない。
- JAF以外のASNが発行したドライバーライセンスのみを所持している参加者は、シリーズポイントは与えられない。
というように、海外エントラントの参加不可と、海外ドライバーへのシリーズポイント取得権の除外が明記されていました。
しかし今回発表された公示によって、FIA国際モータースポーツ競技規則第2条3項に基づき、海外エントラントの参加と、海外ドライバーへのシリーズポイントの付与が行われることになりました。この規則は即時適用されます。
海外チームの参入と、シリーズポイント計算の単純化が見込まれる
これによって見込まれるメリットは2点あります。
まず一つは、海外チームの全日本カート選手権参戦が可能になった点です。世界で唯一スペシャルタイヤにて競われる全日本カート選手権OK部門に、海外ワークスを含めた有力チームが参戦することで、近年では国内で開催されていない国際レース以外でもワークスチームの活躍を見ることができるかもしれません。参加ドライバーのレベルアップはもちろん、国内レーシングカートの活性化にも繋がるでしょう。
もう一つは、シリーズポイント計算の単純化です。これまでJAFライセンスを所有していない海外ドライバーが参戦した場合は、当該ドライバーの成績を除外した上でポイント計算を行う必要があったため、少しわかりずらい部分がありました。これが参加した全ドライバーにシリーズポイントが付加されることで、ポイント計算がシンプルになり、よりわかりやすくなりました。
関連情報
http://jaf-sports.jp/news/detail_000397.htm”]