【御殿場】第3戦 予選【2021全日本カートOK】

第3戦予選ヒート(15周)は、当初掲示されたタイムトライアルの結果に誤りがあったため訂正に時間を要し、20分遅れの16時30分からのスタートとなった。終日蒸し暑い御殿場となっているが、曇り空に加え太陽が傾いた事で少し涼しさを覚える天候だ。ルーキードライバー佐野雄城を先頭とする隊列が組まれたが、セカンドスタートの三村壮太郎がローリング中に大きく出遅れ最後尾となってしまう。そのままコリドーに隊列は入り、レースがスタートした。

ホールショットを決めたのは佐野雄城、そこに朝日ターボ、荒尾創大、高橋悠之、山越陽悠、皆木駿輔、佐々木大樹が続く。一瞬抜け出したように見えた佐野雄城だが、4コーナーで朝日ターボにかわされると、続く5コーナーで高橋悠之にもパスされ3番手にドロップ、そのまま後方へ下がっていく。また佐々木大樹はスタート直後に少し飲まれたものの即座に順位を取り返し、2周目の5コーナーで皆木駿輔をパスして5番手に戻った。3周目、2番手高橋悠之が非常にペースがよく、トップの朝日ターボを捉えると4コーナーで素早くパスしトップに浮上。そのまま一気に他を引き離して単独となっていく。4番手争いの山越陽悠と佐々木大樹はテールトゥノーズとなり、5周目の5コーナーで佐々木大樹が4番手に浮上。6番手争いは佐野雄城を先頭とする第2集団となっているが、5番手山越陽悠はトップ4のペースについていくのは苦しい様子で、徐々に第2集団に吸収され、じわじわと順位を下げていった。

レースは半分を消化し8周目、トップ高橋悠之は単独、後ろの朝日ターボと荒尾創大がテールトゥノーズ、またそこに佐々木大樹と佐野雄城が追いつきつつあり、6番手洞地遼大は単独、7番手争いの先頭に皆木駿輔が立っている。BS勢に比べると2番手の朝日ターボはわずかにペースが悪い様子で、9周目の5コーナーで荒尾創大にかわされ3番手にドロップすると、一気に佐々木大樹と佐野雄城がそこに追いつき2番手争いが4台で形成される。佐々木大樹はこれを好機と見たか10周目の5コーナーで朝日ターボをパス。そこに佐野雄城も追従しようとするが、朝日ターボが少し前にいる状態で2名はS字に突入。すると朝日ターボの後輪に佐野雄城のフロントタイヤが接触し、佐野雄城はスピン。これにより朝日ターボは4番手で単独となった。13周目に荒尾創大の背中を捉えた佐々木大樹は4コーナーでこれをパス、2番手に浮上すると、荒尾創大は後方が離れていることからペースを落としたのか、トップ3は徐々に離れそれぞれ単独となった。4番手朝日ターボは後方から明らかにコンパクトなラインで走る洞地遼大の接近を許してしまい、最終ラップとなる15周目の8コーナーでパスされ5番手にドロップ。そこでチェッカーが振られた。

結果、序盤に抜け出しクルージングした高橋悠之が決勝ポールスタートを獲得、2位は佐々木大樹、3位は荒尾創大、以下洞地遼大、朝日ターボ、平安山良馬、鈴木斗輝哉、清水啓伸、皆木駿輔、山越陽悠がトップ10となった。