OKのタイムトライアルはウエットコンディションとなった。土曜日は午前中から雨が降ったりやんだりを繰り返しているが、時折強い雨が降ることもあり、非常に不安定な天気だ。コンディションの読めない状況の中、明日の決勝に向けた戦いの火蓋が切られた。
Aグループ
AグループのTTは15時ちょうどからスタート。先ほどまで降っていた雨が嘘のように晴れ、一気に蒸し暑い環境になりつつも、路面は完全なウエット状態。後半にかけタイムアップが予想される展開だ。スタートと同時にほぼ半数がコースインし、残りの半数もパラパラとエンジンを始動させていく。
ペースが良いのが清水啓伸で、3分経過時点で最初の44秒台に突入。しかも44.2秒と他を圧倒していた。そこに野村勇斗と高橋悠之が続く。4分経過頃から各車一気にタイムが上がりリーダーズボードが入れ替わっていく中、清水啓伸が更にタイムを伸ばし44.1秒でトップに浮上すると、そこに佐々木大樹、山越陽悠、高橋悠之らがコンマ1秒差で続き、さらに鈴木斗輝哉、野村勇斗という順に。そろそろ自己ベストの更新がなくなってきた6分時点で、佐藤凌音が一気にタイムを上げ44.0でトップを奪取。ほぼ全車が最後までアタックを続ける中、清水啓伸が僅かに自己ベストを更新するがトップタイムには届かない。そこでチェッカーが振られた。
グループトップは佐藤凌音(44.049秒)、2番手清水啓伸(44.129秒)、3番手高橋悠之(44.142秒)、以下平安山良馬、佐々木大樹、山越陽悠、鈴木斗輝哉、野村勇斗、半田昌宗、岩崎有矢斗がトップ10となった。
Bグループ
天候は急速に移り変わり、曇りとなったBグループのTTは15時12分からスタート。このまま雨がふらなければBグループが優勢か?グリーンフラッグと同時に小椋梓を戦闘とする集団がコースに入ったまさにその瞬間、雨粒が落ちてきた。これに慌てて様子見を決めていた選手も一斉にコースに入っていった。
2分経過時点で佐藤蓮が44.047秒を叩き出し総合トップを早くも奪うと、そこに田中照久、荒尾創大、大宮賢人、田中風輝らが続く。佐藤蓮は続けざまにタイムを上げ43.886秒で後方を突き放す。そこに荒尾創大がタイムアップを狙うが、44.038秒で届かない。そこに遠藤照剛が44.2秒を出して3番手に上がってきた。5分経過時点で雨はパラパラと降っており、これ以上のタイムアップは厳しいか。トップの佐藤蓮や荒尾創大は早めにピットに戻り、またDLやYHユーザーも数名がピットに戻っていく。最後までアタックを続けるドライバーもいる中チェッカーが振られた。
グループトップは佐藤蓮(43.860秒)、2番手荒尾創大(44.038秒)、3番手遠藤照剛(44.212秒)、以下田中風輝、大宮賢人、金子修、佐野雄城、小椋梓、朝日ターボ、斎藤愛未がトップ10となった。