冬のレーシングカートは寒さとの戦い。あまりの寒さにハンドルから手が離れなくなった経験を誰もが一度はしているはず。多少対策したところで寒いことには変わりないので、週末に布団の誘惑から逃れられなくなる気持ちはとても理解できる。
ただ一方で、オフシーズンにはオフシーズンにしかできないトレーニングがある。家でぬくぬくするのも魅力的ではあるのだが、ライバルを出し抜くためにサーキットを走る目的を考えよう。
低温度路面を活用した練習方法
冬場はとにかく路面温度が低い状態になりがち。往々にして路面が軽いため車がよく動いて乗りやすく感じ、またエンジンもよく回るのでタイムが伸びる傾向にある。ただしそれはタイヤがきちんと温まったあとの話。レーシングカートのレースはタイムアタック競技ではないので、ベストでない状況でも速く走れることが意外なほどに重要。タイヤが温まるまでの状態を利用した、冬場にこそ意識するべきポイントをピックアップする。