2022シーズンの国内レーシングカート最高峰カテゴリーがモビリティリゾートもてぎにて開幕した。昼過ぎまでは日が照ってかなりの暑さを感じていたが、TTになった途端に曇りだし、気温も路面温度も徐々に下がってきた。2グループ分けにて行われるOK部門の予選ヒートは、比較的うまく各タイヤユーザーが散らばった形だ。1グループの方が優位と言われているが、はたしてどのような結果になるか。
1グループ
1グループは14時30分からスタート。グリーンシグナルが点灯してもしばらくだれも動き出さなかったが、開始40秒ほどでDLユーザーである皆木駿輔と田中風輝がコースイン、じっくりとタイヤを温めていく。2分経過時点から各社が続々とコースに入り、アタックを開始した。コース上にはスリップを取りたいドライバーたちが牽制をしあっている箇所もあり、中では清水啓伸の後ろには6台ものドライバーが並んでいた。清水はたまらず減速し他のドライバーたちを前方に行かせるが、佐野雄城だけは後ろに付き続け、結果その集団の最後方から佐野雄城はアタックを行った。
4分経過時点で最初の35秒台に突入させたのが皆木駿輔、35秒8を記録し、そこに田中風輝が続く。それを抜いたのが渡会太一で35秒7、どうやらYHの初動はかなり良いらしい。それを金子修、野澤勇翔、皆木駿輔、そして佐々木大樹らが上回っていくが、最終的にトップに立ったのは佐野雄城だった。
1グループの結果は以下の通り。
- 佐野雄城(35.364秒)
- 佐々木大樹(35.459秒)
- 野澤勇翔(35.481秒)
- 渡会太一(35.545秒)
- 皆木駿輔(35.610秒)
2グループ
2グループは14時40分よりスタート。気候は1グループとほぼ同等だ。先程と同じように各車なかなかコースインしないが、最初にエンジンに火を入れたのは朝日ターボ、小林利徠斗、洞地遼大、井本大雅の4人。2分経過時点で続々とコースインするなか三村壮太郎のエンジンがかからないが、どうにか最後にピットアウトすることができた。
1グループと違い比較的うまくバラけた状態で各車アタックを開始。4分経過時点で単独アタックの小田優が前評判通り35秒495秒でトップに立ち、そこの後ろに藤井翔大、加藤大翔が続く展開。しかし小田優はここから更にタイムを上げ35秒137で総合トップに躍り出る。なかなかこのタイムを更新するドライバーが現れない中、最後にコースインした三村壮太郎が35秒322で2番手にたち、さらに次の周回で35秒004を叩き出した。一度はアタックをやめた三村だったが、前人未到の34秒台に向け再びホームストレートを駆け抜けた。しかし1~2コーナーでそのアタックを諦めピットに帰っていった。流石にこのタイムには届かないと皆が判断したのか6分経過時点でほぼ全員がこのヒートでのアタックを終了した。
2グループの結果は以下の通り。
- 三村壮太郎(35.004秒) コースレコード
- 小田優(35.137秒)
- 半田昌宗(35.274秒)
- 加藤大翔(35.349秒)
- 渡部智仁(35.399秒)
総合結果
1位:三村壮太郎(35.004秒)
2位:小田優(35.137秒)
3位:半田昌宗(35.274秒)
正式結果が発表。三村壮太郎はコースインジの妨害行為によりファーストタイムが抹消され、結果セカンドタイムの35.322秒が採用され3番手となった。