OK第1戦予選ヒートは16周、16時ちょうどよりスタートした。夕日が眩しくなってきた時間帯だが、この時期にしては気温は高めを維持している。三村壮太郎へのペナルティにより繰り上がりポールポジションを獲得した小田優を先頭とするローリングは若干速めのペースで隊列を組み、3周のフォーメーションラップを行った後にレッドシグナルが消灯した。
ホールショットを決めたのはセカンドスタートの半田昌宗、そこに小田優、加藤大翔、三村壮太郎が続く。小田優と加藤大翔は3コーナーでトップ半田昌宗をパスしそれぞれ一つずつ順位をあげた。5番手以降は野澤勇翔、渡部智仁、佐々木大樹が続くが、渡部智仁は複合で野澤勇翔のインを刺して5番手に浮上した。2周目の複合で加藤大翔が小田優を交わしトップに立つと、加藤大翔、小田優、半田昌宗、三村壮太郎のTOP4がワンパックになる。更に3周目の6コーナーで三村壮太郎は半田昌宗を交わし3番手に浮上した。
4周目、隊列はトップから加藤大翔、小田優、三村壮太郎、半田昌宗、少し離れて渡部智仁、佐々木大樹、野澤勇翔、梅垣清、堂園鷲、清水啓伸、渡会太一と、非常に長い隊列となっている。佐々木大樹は複合で渡部智仁を交わし5番手に立つと、徐々に後方にマージンを作っていく。対象的にペースが徐々に悪くなってきたのが4番手の半田昌宗で、TOP3から遅れを見せ始めた。6周目の複合で2番手に浮上した三村壮太郎はそのままトップ加藤大翔を追いかけるが、8周目の3コーナーで後方との接触があったか一時挙動を乱す。しかしすかさず取り返しトップの背中を捉え、パッシングのチャンスを伺う。9周目、半田昌宗を捉えた佐々木大樹は6コーナーでパスし4番手に浮上。さらに半田昌宗は同周回の複合で野澤勇翔と堂園鷲にかわされ順位をドロップ、明らかにペースが悪化している半田昌宗はこの後次々と順位を下げていく。
10周目の6コーナーでついに加藤大翔を交わしトップに立った三村壮太郎は、そのままファステストラップを記録する勢いで逃げを見せていく。加藤大翔はそこにどうにか追いつこうと必死でマシンをプッシュさせているが、その後ろで小田優が背中をピタリと捉えている。少し離れて4番手佐々木大樹の後ろに堂園鷲と野澤勇翔が追いつき、更に後ろには渡部智仁が単独、離れて梅垣清、清水啓伸、半田昌宗が続く展開だ。
残り2周、かなり限界が近いか加藤大翔の動きが怪しくなってきた。小田優に対しブロックラインで牽制する加藤大翔だったが、複合でかわされ3番手にドロップ。さらに最終ラップの3コーナーで軽くアウト側にタイヤを落としてしまい、その間に佐々木大樹、堂園鷲、野澤勇翔の3人が加藤大翔を交わす。
そしてチェッカーが振られた。1番手フィニッシュは三村壮太郎、2番手に小田優、3番手佐々木大樹、以下堂園鷲、野澤勇翔、加藤大翔、渡部智仁、清水啓伸、佐野雄城、梅垣清がTOP10となった。