全日本カート選手権OK部門の最低重量は145kg。これはSLレースのYAMAHA SSクラスと同じ設定となる。いくらOKエンジン単体が軽量とはいえ、ラジエーターなどを装備していくとドライバーの体重は60kg以下を求められるというのが現実であり、身長や体格が一般的な意味で恵まれたドライバーにとっては非常に過酷な条件といえよう。
このため一部のチームはマシンに軽量化を施している。とは言えそもそもレーシングカートは小型軽量で無駄なものが取り付けられていないため、さほど軽くする余地がない。では装備品を可能な限り軽量な物に換装すれば良いのでは?そう考えたのがTeam KOSMIC Kartingだ。
KGの旧型フェアリング+パーツ変更で3kg以上の軽量化
近年のレーシングカートでは空力性能を重視した大型フェアリングが流行しており、2022年式KOSMICにはOTK M9/M10フェアリングが装着されている。大型フェアリングはそのサイズ故にどうしても重量が嵩んでしまう。開幕戦でこの問題に直面したTeam KOSMIC Kartingは、第2大会となるSUGOに向け見直しを行った。