いろいろとレポートが間に合ってないのですが、2022年8月14日に鈴鹿選手権 第5戦 Avantiクラス(※PRD製空冷125ccエンジン+BS SL17のカテゴリー)に参加してきました。レースはエンジントラブルによるリタイアという残念な結果に終わったのですが、今年上旬に路面張替え工事を行った鈴鹿サーキット国際南コースをドライからウエットまでの幅広いコンディションで走ることが出来たことは、この週末に初めて新路面の鈴鹿サーキットを走った僕にとっては大きな収穫でした。
路面張替え後の鈴鹿南コース
鈴鹿南コースは開業から約30年間歴史をともに歩んできたアスファルトはそれなりに痛みが目立つ状況で、一般的なカートコースと路面グリップはそう変わらないサーキットでした。なので路面改修のニュースが入ってきたときにはそれなりにタイムアップが期待されましたし、実際に再オープン直後の練習走行日ではコースレコードを軽く1秒以上更新するような話も多数聞こえてくるなど、衝撃的なグリップ力アップがあったと聞いています。縁石も低くなってずいぶんと走りやすくなったものの、シケイン出口のアウト側にだけは注意が必要なようです。
しかしそのミラクルグリップは最初の頃だけで、現在は落ち着いてしまったのかレースタイムを見ても改修前とあまり変わりがありません。ということはこれまでと同じように走れば問題ないのでしょうか?
僕の答えはNOです。
この新鈴鹿南コース、グリップの仕方がかなり変わってしまったため、特にドライビングはかなり修正する必要があると感じました。僕自身も走り始めてからフィーリングと実際の車の動きとの差に困惑し、普段はやらないようなセッティングを試してみたりしたほどです。よってここでは実際に何が起こったのか、そしてそれに対してどう対処していったのかを書いてきます。
独特のフィーリングが伝わってくる
何の気なしに新路面の鈴鹿南コースを走ると、普段走っているカートコースと明らかに違う動きをマシンがするかもしれません。僕は車の動きがものすごいピーキーに感じられ、明らかなオーバーステアでコーナー進入でのリアグリップ不足に悩まされました。しかも一度リアが流れ出すとなかなか止まってくれません。特に3~4コーナー、ヘアピン、最終コーナーで顕著に発生するので、1セッション目は極力ハンドルを切らないようビクビクしながら走る他ありませんでした。
これはなぜだろうかと思考した結果、一つの仮説にたどり着きました。それは