2022年12月28日、JAFは2023年1月16日に工事予定となっている、2023年全日本/ジュニアカート選手権統一規則の案を公開しました。なお、本規則はモータースポーツ審議会審議前のため、変更される場合があります。
全日本カート選手権
今回公開された規則案はOK部門、FS-125 CIK部門、FS-125 JAF部門、FP-3部門についての記載が行われています。EV部門については記載がありません。
エントリーの資格
OK部門のエントリー資格に変更はありません。
FS-125 CIK並びにFS-125 JAF部門は、2022年のFS125部門と同じエントリー資格です。
FP-3部門については国内A以上または国際Fライセンス所持者。国際Gライセンス所持者で、前年度のジュニア選手権FP-Jr部門の年間総合順位が1位の者、ただし当該年13歳に限ります。
主要車両規定
各部門の車両規定は以下の通りです。OK/FS-125 CIK部門はシャーシ・エンジンともに2台登録、FS-125 JAF/FP-3部門は1基登録です。FS-125はCIJ/JAFともにIAME X30のワンメイク。FP-3はYAMAHA KT100SDの公認期間終了に伴いYAMAHA KT100SECのみ使用可能となります。タイヤは全てDUNLOP製が指定となります。
OK | FS-125 CIK | FS-125 JAF | FP-3 | |
---|---|---|---|---|
シャーシ | CIK公認メーカー製造品 2台登録 | CIK公認メーカー製造品 2台登録 | CIK公認メーカー製造品 1台登録 | CIK公認メーカー製造品 1台登録 |
エンジン | OKエンジン 2基登録 | IAME X30 2基登録 | IAME X30 1基登録 | YAMAHA KT100SEC 1基登録 |
タイヤ | DUNLOP DGM/W14 2セット | DUNLOP SL6/SLW2 2セット | DUNLOP SL6/SLW2 1セット | DUNLOP SL22/SLW2 1セット |
最低重量 | 適用車両規定に準ずる | 適用車両規定に準ずる | 適用車両規定に準ずる | 適用車両規定に準ずる |
レースフォーマット
OK/FS-125 CIK部門
OK/FS-125 CIK部門のレースフォーマットは以下のとおりです。1大会2レース制となり、第1レース、第2レースでそれぞれ1セットずつタイヤを使用できます。
- 公式練習(未登録タイヤ使用可能)
- タイムトライアル
- 第1レース予選ヒート
- 第1レーススーパーヒート
- 第1レース決勝ヒート
- 第2レース予選ヒート
- 第2レーススーパーヒート
- 第2レース決勝ヒート
出走台数が当該コースの最大出走台数内の場合、予選ヒートのグループ分けは行われず、予選ヒートの結果に基づきスーパーヒートへの出場が決定されます。最大出走台数を超えた場合4グループ分けでの総当り選が行われます。
新たに行われるスーパーヒートは、出走台数が最大出走台数内の場合、予選ヒートを通過した者は全てスーパーヒートに出走できます。最大出走台数を超えた場合、2グループに分けてのスーパーヒートが行われます。いずれの場合も予選ヒートポイントとスーパーヒートポイントの合算したポイント(SHポイント)により決勝グリッドが決定されます。
最大出走台数内の場合、予選ヒートが2回行われると考えて良いでしょう。
FS-125 JAF/FP-3部門
FS-125 JAF/FP-3部門のレースフォーマットは以下の通りです。1大会2レース制となり、第1レース・第2レースを通じて1セットのタイヤを使用します。
- 公式練習
- タイムトライアル
- 第1レース予選ヒート
- 第1レースセカンドチャンスヒート
- 第1レース決勝ヒート
- 第2レース予選ヒート
- 第2レースセカンドチャンスヒート
- 第2レース決勝ヒート
各ヒートの運用方法に変更はありません。
青・赤旗(排除旗)の採用について
2022年まではOK部門の決勝ヒートにのみ適用されていた青・赤旗(排除旗)ですが、2023年からは全日本カート選手権全ての部門において、決勝ヒートにのみ適用されます。
スタート進行について
FS-125 CIK・FS-125 JAF・FP-3において、「1min」ボード提示後はピット要員による援助は一切認められず、ペナルティの対象となる場合があることが明記されました。
シリーズポイントについて
シリーズポイントはSHポイント結果と決勝結果に基づき付与されます。全ての部門において最終戦の決勝ヒートポイント1.5倍ルールは削除されました。
ジュニアカート選手権
2023年からジュニアカート選手権はジュニア部門とジュニアカデット部門へと再編成されます。
エントリーの資格
ジュニア部門のエントリー資格はジュニアB、ジュニアA、国際Gライセンス所持者となり、当該年11歳以上15歳未満の者です。なお、当該年に満14歳に達しても国際Fライセンスを取得しなければ、また当該年に15歳に達しても一般ライセンスを取得しなければ、その年のジュニア選手権競技に出場することが認められます。
ジュニアカデット部門のエントリー資格はジュニアB、ジュニアA、国際Gライセンス所持者となり、当該年8歳以上13歳未満の者です。なお、当該年に13歳に達してもその年のジュニア選手権競技に出場することが認められます。
主要車両規定
ジュニア選手権のエンジンはオーガナイザーによって各シリーズ、各部門毎に1種類に指定されます。
ジュニア部門はオーガナイザーによって指定されたパワーウエイトレシオ4.0kg/ps~11.0kg/ps以内のエンジン(EV除く)を使用します。
ジュニアカデット部門はオーガナイザーによって指定されたパワーウエイトレシオ8.0kg/ps~13.0kg/ps以内のエンジン(EV除く)を使用します。
ジュニア | ジュニアカデット | |
---|---|---|
シャーシ | CIK公認メーカー製造シャーシ 1台登録 | CIK公認メーカー製造MINIシャーシ 1台登録 |
エンジン | オーガナイザー指定 1基登録 | オーガナイザー指定 1基登録 |
タイヤ | DUNLOP SL22またSL6/SLW2 1セット | DUNLOP SLJ/SLW2 1セット |
最低重量 | シリーズ毎に特別規則書に示す | シリーズ毎に特別規則書に示す |
レースフォーマット
両部門とも競技のレース数はオーガナイザーが決定します。ただしレース数は各部門で統一され、決定したレース数はシリーズ毎に特別規則書に示されます。
競技の方式は
- 公式練習
- タイムトライアル
- 予選1ヒート
- 決勝1ヒート
とし、出走台数によっては予選ヒート終了後にセカンドチャンスヒートが実施されます。
また2レース制を採用する場合、第2レースの方式はオーガナイザーが決定します。ただし第2レース方式は各シリーズ毎に各部門で統一され、シリーズ毎に特別規則書に示されます。
スタート進行
両部門において、「1min」ボード提示後はピット要員による援助は一切認められず、ペナルティの対象となる場合があることが明記されました。
シリーズポイントについて
シリーズポイントは決勝結果に基づき付与されます。両部門において最終戦の決勝ヒートポイント1.5倍ルールは削除されました。