2023年3月21日、FIA Kartingは2023年~2025年のFIAカート選手権の公式燃料サプライヤーとしてP1 Racing Fuelを採用し、供給する燃料が100%再生可能な合成燃料であることを発表しました。
P1 Racing Fuelはドイツの燃料メーカーであり、製造されるのは第2世代のバイオベースコンポーネントと合成燃料からなる100%再生可能な製品です。スーパーカートを除くFIAカート選手権・カップ・トロフィーに燃料を供給し、3月23日~26日にバレンシアにて開催されるFIA Karting ヨーロッパ OK & Junior選手権で初運用されます。
カートにおける持続可能な燃料への移行はFIAの公約に沿ったもので、モータースポーツを低炭素な未来へと導き、環境への影響を低減し、より環境にやさしい世界へと貢献するものです。FIAは2030年までにネットゼロカーボン(※温室効果ガスの排出が正味ゼロ)を目指しています。
2026年までにFIAの全選手権は、先進的で持続可能なドロップイン燃料(※従来のガソリンからそのまま置き換え可能な燃料)からバッテリーや水素技術まで、100%持続可能なエネルギーで駆動されることが要求されることになります。
2020-2030年の環境戦略採択によりFIAは、すべての人にとって安全で持続可能な利用しやすいモータースポーツとモビリティを推進するという目標と、気候科学との整合性を確保するという大胆な野望を掲げています。その野望は持続可能な技術革新における地位を強化し、モータースポーツとモビリティにおける持続可能性の計画に良い影響を与えることです。
「100%カーボンニュートラル燃料への移行は、全てのFIA Karting選手権にとって非常に重要なステップです。FIAの環境政策全体との整合性を確保し、持続可能な方法でレースを続けることができます。」とCIK-FIA会長のAkbar Ebrahimは述べています。「2023年にP1 Racing Fuelを導入することで、他のモータースポーツ分野と同様に、大会の通常の運営とその魅力を維持しながら、環境にやさしい方向で具体的な進歩を遂げることが出来るのです。」
P1 Racing Fuelのカーボンニュートラルな燃料製造のための新しいアプローチは、非化石原料のみに依存するいくつかの革新的な製造工程を組み合わせたものです。これらの非化石燃料は、アルコールを合成炭化水素に変換することで得られます。
P1 Racing FuelのマネージングディレクターであるMartin Poplikaは次のように述べています。「この分野のパイオニアとして、P1 Racing Fuelは常に製品に最先端のイノベーションをもたらすように努力してきました。新しいプロセス、コンポーネント、技術的ノウハウを駆使して、持続可能で高性能なバイオ燃料を配合し、コスト効率の良い方法で生産・供給しています。私たちはレースの未来は化石燃料から開放されることと信じています。そしてこのスポーツの持続可能な未来に向けた重要なステップにおいて、FIA Kartingを支援できることを大変嬉しく思っています。」
P1 RACING FUEL MAKES ITS DEBUT IN FIA KARTING COMPETITIONS WITH 100% RENEWABLE FUEL SOLUTION
The selected fuel is a 100% renewable product made from second generation bio-based components and synthetic fuel produced by German manufacturer P1 Racing Fuels which has been selected as the official fuel supplier for the FIA Karting Championships, Cups and Trophies from 2023 to 2025 (with the exception of Superkart). This decision is set to become reality at the first round of the FIA Karting European OK & Junior Championships in Valencia from March 23-26.