午前中は灼熱の状態であったが、雲も出てきたため少し涼しさを感じられるほどになったKF第6戦予選。ダミーグリッドから22小暮が出走できないトラブル、そして34角田が午前中の予選の時と同様にエンジントラブルによりコース上でストップしてしまったことにより23台でスタートが切られた。他を引き離すロケットスタートを決めたのはポールスタートの18菅波。そして12小高、3宮田、4朝日、2澤田、11名取が続き、11名取は1周目の8コーナーで2澤田をパス、さらには12小高が最終コーナーにて18菅波をかわしトップに立った。2周目にトップ2台がサイドバイサイド状態でS字を抜けると12小高がヘリポートコーナー手前で失速、順位が大きく入れ替わり11名取、3宮田、12小高、18菅波、4朝日の順となる。次の周に18菅波が12小高をパスすると先頭の2台が3位以下を引き離し始めた。12小高はペースが上がらないようだ。多くのドライバーに攻められ次々と順位をドロップしていく。またこのタイミングで3宮田がトップに躍り出て、3宮田、11名取、18菅波、4朝日、2澤田、24大草、9高橋の順となる。5周目、トップ4は等間隔の状態で安定し、6番手の24大草と9高橋のバトルとなる。結果9高橋が制しさらに前方を走る2澤田をも追い抜き5位に上がる。どうやら澤田のペースが上がらないようだ。24大草はキャブ調整をしながらマシンをプッシュさせ、10周目の8コーナーにて2澤田をパスした。さらに2番手争いも注目だ。微妙な間隔を保っていた11名取と18菅波であるが、次第に11名取のペースが落ちてきたために18菅波に接近される。そして11名取と18菅波がホームストレートで完全にテールトゥーノーズとなり、続く2コーナーで菅波をインを刺し2番手に上がった。この間にトップを走行する3宮田は完全に独走状態を築いた。11名取はペースが上がらないため後ろの4朝日にも追いつかれる。最終ラップ、4朝日が11名取に対しS字で果敢に攻めるが一歩届かず、逆に間隔があいてしまう。そして3宮田、18菅波、11名取、4朝日、9高橋、24大草、2澤田の順でゴールとなった。
1位 宮田莉朋のコメント
序盤に12小高がトップに立つと、彼のペースが上がらないため渋滞状態となりました。どこで抜こうか考えていた時に4朝日に抜かれてしまいましたが、離されることがないために、自分のペースがよいことがわかりました。2周目に11名取がトップに立ったことで結果的にうまく自分がトップをとることができたのではないかと思います。序盤では一度順位が下がってしまったのですが、これまでから自分の後半のペースがいいことがわかっていたために、ほかのドライバーの状況を把握することができたので逆に良かったなと考えています。今回の予選を見る限り決勝はあまりアクシデントはなさそうなので、自分のペースを保ちながら走行したいです。
2位 菅波冬悟のコメント
序盤ではタイヤの温まりが厳しかったのですが、それは最初だけでした。タイヤが発熱しきってから悪くないペースであったのですが、あとコンマ1~2のペースアップができれば集団の中で走らずに済むのではないでしょうか。3宮田のペースが速いのと、これから気温がどんどん下がっていきそうなので、セッティングを変えていけば何とかなると考えています。
3位 名取鉄平のコメント
やはり先ほどの決勝と同じく、DLタイヤが温まってしまうとかなり厳しい戦いとなってしまいました。いかにこれを対処できるか、そこにすべてがかかっていると思います。しかし、僕は現在BSタイヤでトップに立っているので、最低限でも表彰台、これだけは確保したいです。練習走行では冷えた路面状況でのロングランを行っていないので、これからどのようになっていくのかはまだ分かりませんが、最高の仕事ができるように努力しています。