AUTOBACKS GPR Karting Series Cadets Rd.2は、Rd.1のベストラップ順により森谷永翔、松尾柊磨、横山輝翔、林樹生がセカンドローまでに並んだ。きれいな隊列が組まれ、ローリングはホームストレートに向かう。
森谷永翔と松尾柊磨が好スタートを切り先頭を走ると、そこに横山輝翔、中野貴介、林樹生が続いていく。大きな混乱はないが、林樹生が2周目の1コーナーで中野貴介をパスして4番手に浮上した。また3番手の横山輝翔がヘアピンで松尾柊磨のインを刺すと、そこに林樹生も続いたことで松尾柊磨はアウト側に追いやられた。シケインで中野貴介にもパスされたことで松尾柊磨は5番手までドロップした。3番手に立った林樹生が横山輝翔のインを伺い、3周目の最終コーナーで抜ききったことをきっかけに、2番手争いが各コーナーごとに順位を入れ替える激しいバトルとなった。これでトップ森谷永翔と2番手との間隔がぐんぐんと開いていく。
中盤戦になると2番手に横山輝翔が立ち、3番手は島津舞央と林樹生のバトルとなったきた。横山輝翔はこれで楽になったかと思いきや、後方のバトルも一時休戦の様子を見せたことで差は思ったより開かない。バトルがなくなったためか2番手集団のペースが上がり、かつトップ森谷永翔のペースも上がりきらなかっことで、徐々に2番手集団ががトップの背中に近づいてくる。
10周目で完全に森谷永翔を捉えた横山輝翔。森谷永翔は警戒してブロックラインを走っていくが、11周目の25Rで横山輝翔がインに入りトップに立った。これで3番手以降の林樹生、松尾柊磨、島津舞央もトップ争いに加わる展開に。残り2周の1コーナーで森谷永翔はインに飛び込みトップの座を取り返すと、必死でマシンをプッシュさせてスピードを乗せていく。これを好機と見た林樹生が3コーナーで横山輝翔をパス。これで2番手争いが若干遅れたため森谷永翔が若干だがマージンを得た。
ファイナルラップ。3コーナーで軽いブロックラインを取った森谷永翔に対し、林樹生は通常ラインでスピードを稼ぐ。しかし25Rとヘアピンでも森谷永翔がブロックラインを取ったことで林樹生はほんの僅かに詰まってしまい、この隙を突いてヘアピンで横山輝翔が2番手に戻った。横山輝翔は最終コーナーをイン側に取り、林樹生は立ち上がりを重視してアウト側に取ったが、そこに島津舞央がマシンをねじ込んできた。サイドバイサイドとなった島津舞央と林樹生は最終コーナー出口で接触、林樹生はアウト側に弾かれピットロードまで飛び出してしまう。その間に松尾柊磨が島津舞央のイン側をうまく切り抜けて立ち上がった。これにより優勝は森谷永翔、2位に横山輝翔、3位は松尾柊磨となった。