AUTOBACS GPR Karting Series Junior Rd.1で優勝、Rd.2でもトップチェッカーを果たしたLUCE MOTOR SPORTS 澤田龍征のマシンセッティングを見ていこう。シャーシはKART REPUBLICだ。 GPR JuniorクラスはX30 JrエンジンにDUNLOP SL22の組み合わせで、ここ鈴鹿サーキット国際南コースで澤田龍征が記録したTTトップタイムは52.311秒。これはYAMAHA SSより約2.5秒速く、Junior MAXより約1.5秒遅いタイムである。 ホイールはKR純正AMVを使用し、フロントハブは純正。フロントトレッドは内側に5+10mmのスペーサーを装着。車高はノーマルで、若干ネガティブキャンバーを多く付け、キャスターもノーマル位置よりも寝かせられているように見える。くびれたフロントスタビの選択は、アライメント調整により少し過敏に反応しそうなフロントタイヤの応答性を下げるのが目的か。Triple Kのジュニアペダルキットによりペダル位置は後方に下げられている。 シートはJECKOを若干寝かせ気味に装着。ウエイトは背中と横の低い位置に大きめのものを配置し、マスの集中化と低重心化を図っている。ステアリングシャフトストッパーは上下に装着し、両方ともにシャフトサポートにベタ付け。 シートに穴が開いていないことからサブシートステーは未装着がデフォルトのようだ。センターベアリングホルダーはボルトを抜いて2ベアにセットされている。Triple Kのラジエーターステーを用いてラジエーターをかなり斜めに設置しているのも特徴的だ。リアハブは純正。リアスポイラーに両サイドが可変しない旧タイプを使用しているのは、重心から遠い位置の重量を減らすのが目的だろうか。ラジエーターホースとウォーターポンプベルトはオレンジ色で統一感をもたせ、データロガーはALFANO6を使用している。