AUTOBACS GPR Karting Series Juniorクラス Rd.3&4を優勝したミツサダPWG RACING 酒井⿓太郎のマシンをチェックしよう(※掲載する写真はすべてRd.3終了後のもの)。フェスティカサーキット瑞浪で行われた第3戦決勝ヒートでの彼のベストタイムは49.095秒で、これは澤⽥⿓征のファステストラップからわずか0.041秒差。シャーシはEXPRIT、エンジンはIAME X30 Jr、タイヤはDUNLOP SL22。 シートはOTK純正を後方にかなり寝かせ気味に装着。ペダルキットとTriple Kの可変ステアリングボスでドライビングポジションを合わせ、薄手のシートパッドでフィッティングを調整している。ウエイトはシートの股裏、もも裏、腰、背中のできる限り低い位置に取り付けて低重心化。ステアリングシャフトストッパーは無し。 ロガーはAiM Mycron5を使用し、アクセルやブレーキのポジションセンサーでドライビングを監視する他、排気温センサーでキャブレターのセットアップを管理している。 フロント車高は中間。トレッドは15+5mmで合わせ、ホイールはOTK MXQを選択。フロントハブはOTK純正。フロントスタビはノーマルのオーバル断面だが、若干斜めに取り付けることでフロント剛性を調整している。アライメントアジャスターによりノーマルよりわずかにポジティブ方向にキャンバーが付けられ、タイロッドエンドのネジ部分の露出が若干多く見えることからトーはゼロに近いセットアップになっていると思われる。フロントタイヤの転がり抵抗を減らし、瑞浪の長いストレートでスピードを稼ぐ目的か。 エンジンマウントはTriple Kスライドマウント。スプロケットハブはOTK純正で、スプロケットはTriple K 極を使用。 リアハブはOTK純正ノーマルで、10mmのハブストッパーを左右ともに密着。更に内側には10mmのハブストッパーを用意し、コンディション変化に素早く対応できるようにしている。サブシートステーは左右1本ずつ装備。この時はセンターベアリングのボルトをすべて抜き2ベアにセットアップされていた。 シャフトの硬さは不明。ベアリングホルダーの固定ネジが焼入れボルトに変更されている。TEAM EMATY 鈴木悠太のマシンとはまた異なるアプローチだが、ベアリングホルダーの固定強度を増してトラクションを増やす目的か。