AUTOBACS GPR Karting Series OKクラス Rd.4を優勝したLUCE MOTOR SPORTS 酒井仁のマシンをチェックしよう。フェスティカサーキット瑞浪で行われた第4戦決勝ヒートでの彼のベストタイムは45.160秒で、これは堂園鷲が記録したファステストラップ45.063秒に0.097秒差まで迫った。レース前半にハイペースで走り逃げ切り優勝を手にした彼のシャーシはFA(KR)、エンジンはTM、タイヤはDUNLOP DGM。 酒井仁の乗るFAはF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソの名前を冠するカートブランド。2023年現在はKRのOEMとして製造されている。 シートはJECKOを真ん中より若干後方気味に大きく寝かせて設置。ウエイトは腰横に大きなものを起き、太もも裏で微調整を行う。ステアリングボスは可変式で、ステアリングの位置は高めに設定。ステアリングシャフトストッパーは下側だけコラムにベタ付けしてステアリング操作への応答性を向上。ロガーはAlfano6。ホイールはKR純正。ラジエーターはNEW LINE。 フロントハブは純正で、トレッドは10+5mmのカラーで調整。キャンバーは標準だがキャスターが少し寝かされている。車高はスペーサーをナックルの下に1枚、上に2枚の位置に調整。フロントスタビライザーはOTKの2mm厚が装着されるが、片側のブラケットがフレームから外されてフリーになっていた。 MOMOXメンテナンスのTMエンジンは旧型でTillotsonのキャブレターが装着。エンジンマウントはTriple Kスライドマウントだが、ロアマウントはKR純正を使っている様子。スプロケットはTriple K AKIRA。チェーンはRKシールチェーン。 リアハブはKR純正で、右側には10mmのTriple Kハブストッパーが2枚、左側には3枚重ねる左右非対称セッティング。センターベアリングとサブシートステーは未装着。酒井仁が普段出場しているROTAX MAX用のマフラーステーが残されている。シャフトの硬さはM(ミディアム)。 リア車高は最も低い位置に設定し、ホイールベースが短くなっている。車高やハブストッパーからリアの安定感を求めようとしている様子が見え、第3戦優勝の熊谷憲太とはまた異なるアプローチが取られている。 https://paddock-gate.com/17720/