AUTOBACS GPR Karting Series Shifterクラス Rd.7&8戦にスポット参戦し優勝したTony Kart R.T.J. 岩崎有矢斗のマシンをチェックしよう。フェスティカサーキット瑞浪で行われた第7戦での彼のベストタイムは44.441秒でファステスト、第8戦は44.700秒だった。シャーシはTONYKART。エンジンはVORTEX Rok Shifter、タイヤはRok専用タイヤ。特にレース前半で速さを見せた秘密を探ろう。 シートはOTK純正を立て気味に、後方に設置。ウエイトは右太もも裏の1kgのみ。ホイールはOTK MXQ。 ステアリングボスはTriple Kの可変式。ステアリングシャフトストッパーは上下ともにコラムにベタ付け(上側は若干隙間が開いているが、着座したときに密着する位置)し、ステアリングの応答性を高める。ロガーはAiM Mychron5で、排気温、水温、アクセル開度を記録している。 上側アライメントアジャスターは若干キャンバーが足される位置に設定。フロントトレッドは下限まで5mmで、車高はセンター。フロントスタビは厚さ1mmの丸断面を使用。フロント車高はセンター。 リアハブはOTKで最も長い148mmスーパーロングハブを使用してトラクションを稼ぐ。ベアリングホルダーは3つ全て6本止めで、右側サブシートステーは1本。リア車高はセンター。 左側のサブシートステーは2本。リアハブは左右共通で、ラジエーターはOTK。チームメイトの松下信治が比較的柔らかめのセットアップなのに対し、岩崎有矢斗はRok Shifterクラスのセオリーに沿った高剛性セットアップを施している。