2024年12月22日にモビリティリゾートもてぎで開催されたRDS HYPER KART RACEでは、年末ということもあって2025年シーズンに向けたテストを兼ねて参戦しているチームやドライバーもいくつか見られた。X30クラスに参戦した皆木駿輔も、練習走行時は翌年に向けたテストを行っていた。
2025年式Drago Corse
練習走行初日の木曜日に走らせていたのが、このDrago Corse。KG 509型フロントスポイラーやフロントパネルの装着からもわかるように2025年型モデルである。CIK-FIA公認の都合上今回のレースでは2025年型カウルの使用は認められていなかったが、2025年型フレームの使用は可能だった。
フレームデザインに変更があるかどうかは不明だったが、シートやマフラーステーの取付ブラケット形状の変更、ブレーキマスターシリンダーの変更など細かい部分でのアップデートが見て取れた。特に大胆なまでに贅肉を削り落としたベアリングホルダーは特徴的。
テストした皆木駿輔は「感触的には悪くない」としながらも、レースでは2024年モデルを投入していた。これは「優勝するためには2025年モデルのデータが少なすぎる」と判断したため。決勝ヒートで劇的な逆転優勝を成し遂げ見事に賞金300万円を手にした皆木駿輔。もしあれが2025年モデルのDrago Corseだったらどうだったのかは興味深いところではあったが、それは今年の活躍を見ればわかることだろう。