金曜日の練習走行とは違い、土曜日の少なくとも午前中に限っては雨の心配をしている人はいなかった。しかし空は曇天。昼間でも雲から差し込む明かりは弱弱しくなんだか夕方のような天気が丸一日続いていた。
さて、KFの練習走行から見ていこう。残念ながら午前中に20分×3回で設定された練習走行でも、公式計時は行われていない。また金曜日と同じく、各自でそれぞれ程度の異なるタイヤを使用して走行を重ねていたため、あまりこの段階で誰が速いという話題は作りにくい。さらにBS開発陣によると、手動計測でも各ドライバーともにさほど差がなく、例えば茂原の時の宮田莉朋のようにずば抜けて速いドライバーがおらず、なんだか気味が悪いといったような感想も聞かれた。筆者が見ていても、これと言って好調に走行を重ねているようなドライバーは見当たらず、またドライバーに話を聞いても「あまり調子は良くないかもしれない」といった話しか聞こえず、なんだか本日のSUGOの空のようなもやもやとした空気が漂っていた。
そしてつい先ほど、14時50分から公式練習が行われた。各車ポンダー並びにレーススペックの新品タイヤを装着しているため、ここで今週末初めて全員の立ち位置が確認できる。早速だが結果を見ていこう。
トップタイムをたたき出したのは24大草りき、続いて11名取、25佐藤、27西村、3宮田となった。上位4名がBSタイヤであるが、トップと宮田のタイム差はコンマ1程度である。それ以降はBSとDLが交互に並んでいるところを見れば、BS勢が格別優位に立っているわけではないことは明らかだ。YHの2台は17位18位に並んでおり、一発のタイムを出せないという課題が浮き彫りになったか。また単純にタイムを見ても、昨日の練習中には11名取の37.8秒が手動計測で記録されたという情報も入っているが、それと比べると一歩劣っており、太陽が隠れ路面温度が下がっていることがこれの原因なのではないだろうかと思われる。
KFのタイムトライアルはこの後16時ちょうどから、ABグループ分けにて行われる。それまでにどこまで気温が下がるのか、そこが勝負のカギを握っているのかもしれない。