金曜日
1週間ほど前の天気予報では雨マークが点灯していたが、実際は朝から曇りがちではあるものの雨の気配はなく、終日ドライで走行できた金曜日の練習走行。コースの周囲には桜がきれいに咲く中、OKの開幕戦が静かに始まろうとしていた。
公式計時が行われていないため手動計測などに頼るほかないが、この時点ですでに昨年の全日本FS-125 を全戦優勝でチャンピオンとなった佐藤蓮が37秒フラットを記録しており、KF時代のコースレコードをコンマ8も更新していた。おそらくこのタイムが全体ベストだろう。タイヤメーカー3社は精力的にテストを重ね、タイヤのライフやトップタイム、フィーリングなどを確認していた。我々が集めた情報によると、トップタイムが出やすいのはDLやYHではあったものの、その後のタイムの落ち幅を見るに三者三様、というよりもテストタイヤによって微妙な差があるようで判断が難しい。ただ僅差であることには違いない。また一部のチームから「IAMEは速いがトラブルが出る」との情報が入ってきた。これがどのようにレース展開に影響してくるのか。
土曜日
金曜日の全クラスの走行終了後に雨が降り始めた。大粒の雨がぽつぽつと降ったが、通り雨だったのか路面を濡らしたところで降りやんだ。この影響が少なからずあったのか、8時ぴったりにスタートしたOKの練習走行では、そもそも時間帯が早いこともあり多くのドライバーがマシンチェック程度にしていたとはいえ、かなりタイムが遅く37秒台に入ればいい程度。ところが大会全体では合計100台を超えるエントリーを集めていることもあり、路面状況は急激に向上。本日二回目でかつ最後の練習走行となった10時からの走行ではベストに近いところまでタイムも回復。幾人かはレーススペックと思われる新品タイヤを投入して走行を行っていた。
レースフォーマットはこのあと13時55分から公式練習、15時10分からABグループ分けにてタイムトライアルが行われる。