【2018全日本カート】第9・10戦 鈴鹿サーキットの見どころ【OK部門】

ついに今シーズンの全日本カート選手権も最終局面を迎えることとなった。2018年11月17~18日に、三重県 鈴鹿サーキット南コースにてオートバックス全日本カート選手権OK部門の最終戦となる第9・10戦が行われる。

国内モータースポーツの中心地!

三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットは言わずと知れた国内モータースポーツの中心地である。F1グランプリ、スーパーGT、鈴鹿8耐といった世界に名だたるトップカテゴリーの開催はもちろん、ファン感謝デーやSound of ENGINE等のビッグイベントが頻繁に行われている。そんな日本のモータースポーツの聖地というべきサーキットの敷地内にあるのが、今回全日本カート選手権が開催される南コース。鈴鹿サーキット本コースは難易度も高くかなりチャレンジングなサーキットとして世界中にその名が知れ渡っているが、この南コースも負けず劣らずのテクニカルサーキットだ。四輪用ミニサーキットとしての側面も持つため、道幅は一般的なカート用サーキットのそれよりも広いが、複合コーナーや微妙なアップダウン、適度に盛り込まれた低速コーナーやハイスピードでのクランクなどが高次元で組み合わされており、この鈴鹿南コースの攻略はきわめて難しい。また直線距離が長くハイギアードなセッティングを取らざるを得ないため、ミスをした際のロスが大きく、また同時にパッシングポイントも多いために順位の入れ替わりがかなり激しい。まさに日本一のレーシングカートドライバーを決める地としてふさわしいサーキットだ。

トップ5にシリーズチャンピオンの可能性が残された

シーズン最終戦ということで、やはり一番気になるのはシリーズチャンピオンの行方。OK部門は第9・10戦で最大70ポイントを獲得可能で、かつ有効得点は全10戦中8戦であるため、チャンピオンの可能性を残すのはトップ5に絞られた。

1位:佐藤蓮 199P

2位:名取鉄平 172P

3位:三村壮太郎 166P

4位:高橋悠之 157P

5位:佐々木大樹 137P

トップの佐藤蓮に対し、名取鉄平は27P差で2番手に付ける。5番手の佐々木大樹とトップとの差は62Pである。しかし、ここで仮に現在終了している8戦中6戦が有効得点だとして計算してみると、状況は少し変化する。

  1. 佐藤蓮:174P(16,9)
  2. 三村壮太郎:163P(3,0)
  3. 高橋悠之:151P(6,0)
  4. 名取鉄平:149P(14,9)
  5. 佐々木大樹:137P(0,0)

()内に示した数字は有効得点により減算されたポイントだ。佐藤蓮と名取鉄平の2名は安定してポイントを獲得しているだけあり、減算される量が他と比べると多いが、それでも佐藤蓮の優位性は揺るがない。その一方で、三村壮太郎と高橋悠之はそれぞれ3P、6Pのみの減算で済むため、トップとの差を一気に詰めた。佐々木大樹は茂原大会を欠場していることから、鈴鹿大会でどのような結果を残そうとも減算は行われない。

この有効得点で計算した場合のランキングでは、トップ1-2がYOKOHAMAタイヤユーザーという形となった。ドライコンディションでは史上初となるYOKOHAMAタイヤユーザーの優勝(Rd.2)という形で幕を開けた今シーズンだが、最終戦を目前にしてYOKOHAMAタイヤが史上初のチャンピオン獲得へ王手をかける。さらに今シーズンは、現在までに出場した27名のドライバー全員がポイントを獲得するという珍しい事態が発生しているため、各ドライバー間のポイント差が比較的小さく、多くのドライバーがランキング上位獲得のチャンスを握っている状況となっている。

2018全日本カート選手権OK部門ポイントランキング(PG集計)

鈴鹿での注目ドライバー

さて、2018シーズンの最終戦で注目すべきドライバーをピックアップしていこう。まず何よりも優先して注目すべきは、先に挙げたランキングトップ5のメンバー。すなわち#1佐藤蓮#3名取鉄平#7三村壮太郎#8高橋悠之#23佐々木大樹の5名だ。この中でも佐藤蓮と三村壮太郎は、YOKOHAMA初のシリーズチャンピオンを自分が手に入れるべくアタックしてくことは必至。今年は「YOKOHAMAとしてのシリーズチャンピオン獲得が最優先目標」と常々口にする三村壮太郎だが、ここ一番の大勝負で、開幕戦もてぎ大会で見せたような優しさを出してしまうとは考えられない。また佐藤蓮も、今年でレーシングカートレースを最後にするのではないかという噂も囁かれる中、ディフェンディングチャンピオンとしてOK部門2連覇を絶対目標として戦うはずだ。

それに対しBRIDGESTONE×TONYKARTでチャンピオン奪還を掲げるのが佐々木大樹と高橋悠之。佐々木大樹は他レースとの兼ね合いから茂原大会を欠場することが事前に分かっていたため、今シーズンは出場するすべてのレースで高ポイントを獲得する必要があった。しかし、前回のSUGO大会ではBRIDGESTONE勢が大きく順位を下げてしまった影響もあり、チャンピオン獲得圏内ではあるものの厳しい状況に追いやられている。対して高橋悠之は有効ポイントで考えるとトップから23P差に付けており、茂原大会で見せた調子を発揮できればチャンピオンの可能性は高い。この2名が協力し、他車を牽制しつつポイントを積み重ねる作戦を取ってくることは十二分に考えられるだろう。

そして名取鉄平。2016年の全日本カート選手権最高峰クラスデビューから2年連続でシリーズ3位を獲得する活躍を見せているが、本人はこの成績に全く満足していない様子だ。奇しくもデビューイヤーに最終戦へ臨んだ時と全く同じ172Pをこれまでに積み上げてきた名取鉄平は、現在ランキング2番手に付けている。本人の口から「今シーズンで全日本カート選手権は最後」との発言も出ているが、ラストイヤーにこれまでを超える成績を残すことができるか。

そんなランキングトップ5の逃げ切りを阻止するため、#4朝日ターボ×DUNLOPは前回に引き続き鈴鹿にも小径タイヤを投入するとの情報をキャッチした。朝日ターボといえば、前回の雨のSUGOで見せた異次元の速さが鮮烈に印象に残っている。それに続くように#43皆木駿輔#32平良響もSUGOでは善戦し、開幕戦もてぎ以来となる好調さを見せつけた。特に平良響は鈴鹿サーキットでの経験が豊富で、2017シーズンは全日本FS-125最終戦鈴鹿大会を優勝という成績で締めくくっている。実のところ2017シーズン前半までのそれとは中身が異なっているという話もあるDUNLOPの小径ドライタイヤだが、ディフェンディングチャンピオンタイヤメーカーとしての意地を見せつけてくれるはずだ。

また鈴鹿サーキットといえば地元勢の強さも注目。#44水野皓稀#12森山冬星#33奥住慈英は鈴鹿育ちといってもいいドライバーで、なおかつ3人とも本庄で素晴らしい活躍を見せてくれている。さらに今回は地元勢から弱冠14歳の#28伊藤琢磨もこの最高峰カテゴリーにスポット参戦を表明。JAF戦に参戦するのは2017年のFP-Jr最終戦以来であり、地方FS-125や全日本FS-125を飛び級しての挑戦となる。

ドライバー、タイヤメーカー、そしてチームの意地とプライドが激しくぶつかり合う2018シーズン最終戦。シリーズチャンピオンを獲得するのはいったい誰になるのか?11月17~18日は鈴鹿サーキット南コースで、衝撃の結末を目撃せよ!

鈴鹿サーキット国際南コースへのアクセス

F1日本グランプリを開催するだけあって、鈴鹿サーキットは駐車場も充実しているだけでなく公共交通機関での来場も可能だ。11月17日(土)・18日(日)鈴鹿サーキットの正面ゲートから南コースまでを繋ぐ無料シャトルバスが運行されるため、自家用車で来場した場合は遊園地駐車場に車を止めることをお勧めしたい。また観戦には遊園地入園料が必要となり、大人(中学生以上)1700円、子供(小学生以上)800円、幼児(3歳以上~未就学児)600円となっている。レース観戦後に鈴鹿サーキット遊園地内を散歩しお土産を買って帰る、そんな楽しみ方も可能だ。

今大会はSUZUKA Sound of ENGINEとの同日開催のため、駐車場や周辺道路の混雑が予想される。観戦予定の方は早めの来場をお勧めしたい。

公共交通機関の場合

最寄り駅は伊勢鉄道線の鈴鹿サーキット稲生駅

最寄り駅は伊勢鉄道線の鈴鹿サーキット稲生駅。そこから徒歩25分ほどで鈴鹿サーキット正面ゲートまで到着する。

近鉄名古屋線 白子駅から車で約15分

比較的本数の多い近鉄名古屋線を利用するならば、白子駅で下車しタクシーを利用する方法をオススメしたい。

自家用車の場合

自家用車で来場する場合は、東名自動車道 鈴鹿ICあるいは亀山ICからそれぞれ25分ほどで到着する。

東名阪自動車道 鈴鹿ICから約25分

東名阪自動車道 亀山ICから約25分

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