17周のOK第5戦予選は16時30分からスタート。マシンが走ると水しぶきが上がるほどの本降りだが、雲の隙間からは西日が差している。2周のウォームアップの後に隊列はきれいに並び、レースがスタートした。
最終コーナーを大外から回った佐藤蓮が好スタートを決めホールショットを取ると、そこに荒尾創大、佐藤凌音、高橋悠之、清水啓伸、山越陽悠、佐々木大樹、田中照久が続く。激しい水しぶきを上げながら各車拮抗状態で序盤を過ごすが、3週目のヘリポートコーナーで荒尾創大が佐藤蓮のインを付きトップに立った。更に同周回に高橋悠之が佐藤凌音をヘアピンで指し3番手に浮上。清水啓伸までのトップ5からはわずかに離れたところには、第2集団の先頭として佐々木大樹がつけ、田中照久、鈴木斗輝哉、遠藤照剛らが続く。
5周目辺りから徐々に雨脚が強まっていき、コース上には数箇所の川が発生。特に最終コーナーの川は大きく、一度アウト側に降られると途端に大外まで持っていかれる様子だ。そして6周目、トップの荒尾創大が最終コーナーの中頃でスピン、即立て直すも6番手までドロップした。アグレッシブに攻める高橋悠之はトップ佐藤蓮に対して7周目の1コーナーで入ろうとするがこれは失敗、佐藤蓮はヘリポートでしっかりブロックラインを通り後方を牽制している。インフィールドでは佐藤蓮に、高速コーナーでは高橋悠之に分がある様子で、佐藤蓮は最終コーナーで川に足を取られ立ち上がりでふらつきを見せている。またこの頃から自主的にピットインを選択するドライバーが現れたり、最終コーナーで数台がスピンアウトしていくマシンも見られ、サバイバルレースと化してきた。
しばらく3番手を走行していた佐藤凌音だが、8周目の1コーナーで清水啓伸にインを刺され4番手にドロップ、これでトップ2との間隔が少し開いた。10周目には佐々木大樹と荒尾創大が佐藤凌音をパスしていった。11周目、荒尾創大が3コーナーで佐々木大樹をかわし4位に浮上。また最終コーナーでふらつく佐藤蓮に対しホームストレートで並び、ついにトップに立った。12周目、佐藤蓮は明らかに高橋悠之についていけず間隔が開いていく。また5番手の佐々木大樹がリアタイヤのビート落ちによりヘアピン立ち上がりあたりからスローダウン。最終コーナーでスピンした木内秀柾がホームストレート上で押しがけを試みるも、コントロールライン上で転倒。トップ高橋悠之が13周目に突入しようとする直前に赤旗が降られ、レースが中断した。
レース中断後、周回数の不足によるレース不成立と判断され、明日の予選ヒートやり直しが決定された。