昨日不成立となったためやり直しのOK第5戦予選ヒートは9時30分よりスタート。台風一過のため天候は晴れ、路面は完全にドライだ。故に各車新品のスリックタイヤを履いた状況だが、2/3程度のマシンには今朝の公式練習で皮むきを行ったタイヤが装着されていた。ポールシッターの佐藤蓮が最初のフォーメーションラップで最終コーナーから失速したためもう一度隊列が組み直され、レッドシグナルが消灯した。
好スタートを決めたのは荒尾創大で1コーナーでアウトから佐藤蓮をまくりホールショットを獲得。そこに佐藤蓮と高橋悠之がつけるが、高橋悠之はすかさず3コーナーで佐藤蓮をパスし2番手に浮上。4番手からは清水啓伸と平安山良馬が並ぶ。高橋悠之はオープニングラップから攻めの姿勢で、ヘアピンで荒尾創大のインを刺しトップに立った。2周目、トップ高橋悠之と荒尾創大がテールトゥノーズ、わずかに離れて佐藤蓮、そこから第2集団が清水啓伸、平安山良馬、遠藤照剛、佐藤凌音、佐々木大樹となる。平安山良馬はヘリポートコーナーで清水啓伸を交わし4番手にたち、更にストレートが伸びる佐々木大樹がストレートで佐藤凌音に並び7番手に上がった。4周目、トップ集団の中で高橋悠之は明らかにペースが速く、じわじわと2番手荒尾創大を突き放していく。また佐々木大樹は同じくストレートで遠藤照剛をかわし6番手に浮上。同タイミングで佐野雄城と津野熊凌大がトラブルか車検場に戻ってきた。さらに5周目には9コーナーで渡会太一がストップした。6周目、2番手荒尾創大と佐藤蓮はテールトゥノーズだが、様子を伺っているか、あるいは高橋悠之に追いつくのを待っているのかあえて動かない様子。また山越陽悠がジャンプアップして8番手争いの先頭に立った。山越陽悠の後ろには田中照久、金子修、野村勇斗、佐藤凌音がつける。
7周目、トップを快走していた高橋悠之の様子が変わってきたか、徐々にペースが落ち、荒尾創大に追いつかれつつあった。また4番手の平安山良馬に対しオレンジボールが提示され、平安山良馬はそのまま車検場に戻ってしまった。これにより4番手争いは清水啓伸、佐々木大樹、遠藤照剛の3人になった。9周目、1コーナーで荒尾創大が高橋悠之のインを刺しトップが入れ替わると、さらに佐藤蓮が3コーナーでインに入り、高橋悠之は3番手にドロップ。どうにかトップ2台についていこうとしている高橋悠之だが、2台の後ろにつけるのが精一杯といった様子だ。トップ2のうち佐藤蓮はひたすらに荒尾創大を抜くタイミングを見計らっているように見えるが、予選ヒート故か大きく勝負に出ようとするドライバーが見当たらないまま、数周が経過した。その間にトップ2から高橋悠之は遅れ、後方の清水啓伸らが迫ってきた。
大きく動きがあったのが15周目。1コーナーで佐藤蓮が荒尾創大のインに付きトップに立つと、3コーナーで荒尾創大が順位を取り返す。更にヘリポートコーナーでもう一度佐藤蓮が荒尾創大を抜きにかかったが、クロスラインで荒尾創大が抜き返しトップを死守。16周目に突入するとヘリポートコーナーで清水啓伸と佐々木大樹が2台並んで高橋悠之をパス、と同時に高橋悠之のペースが明らかに落ちて順位を次々と下げていってしまう。そして最終ラップ。1コーナーで佐藤蓮が飛び込みトップを奪い返すと、ブロックラインで荒尾創大を牽制。しかし最終コーナーでインを刺した荒尾創大が再びトップに戻った瞬間にチェッカーが振られた。
結果は荒尾創大がトップチェッカー。2番手に佐藤蓮、3番手に清水啓伸、以下佐々木大樹、遠藤照剛、山越陽悠、野村勇斗、鈴木斗輝哉、大宮賢人、金子修のTOP10となった。