僕がカートドライバーに復帰するにあたっていくつか揃えねばならない装備品があったのですが、その一つがリブプロテクターでした。愛用品はもう10年を超えて使っていたためボロボロもいいところで、内側の骨格は崩れ落ち、スポンジはヘタり、外側のハードシェルはささくれ着るたびに腕周りに生傷が増えるというとんでもない仕上がり。もはや保護性能の期待するのが間違っている状態でした。というか多分着てなくても同じだったと思います。
そんなものを使っているといつか怪我をするのでリブプロテクターを新調することにしたのですが、気づけば安価な製品はだいぶ減ってしまったようです。もともとそれなりのものを買おうとは思っていたのですが、かと言ってFIA公認モデルはまだまだ値が張るので、お金がかかるこのタイミングで買うのは気が引けます。もちろん万が一のときの安全性能を考えたら、胸部プロテクターのあるFIA公認モデルを強く推奨すべきであることには違い有りません。
というわけで、コストの兼ね合いからこちらの商品を購入しました。
SPARCO RIB PRO K-4リブプロテクター
これから僕の肋骨を守ってくれる存在、それがSPARCOのRIB PRO K-4 リブプロテクターです。近年SPARCOはリブプロテクターのラインナップを一新、今回のK-4の上にはK-7とIL CARBONIO、そして購入時点ではまだ発売されていなかったのですが、現在はFIA公認モデルのK-TRACKが存在します。SPARCOのリブプロテクターの中ではK-4はベーシックモデルの位置づけとなっています。メーカー希望小売価格は22,000円(税込、2022年3月時点)と、かつての廉価モデルに比べて値段が上がった印象です。
K-4・K-7・IL CARBONIOの3モデルの違いがいまいちわからなかったので販売店に問い合わせたのですが、基本的には外側の硬い素材が何で出来ているかの差になるようです。K-4はプラスチック樹脂、K-7はFRP、そしてIL CARBONIOはカーボン製のハードシェルを採用しています。IL CARBONIOに至っては肩ベルトの素材も異なるそうですが、内側のスポンジ素材に関しては変わらないようなので、廉価モデルで良かろうと判断しました。でもカーボンはかっこいいんですよね~。
ソフトパッドの素材は内側から順に
- 柔らかい発泡ゴム(黒)
- 硬質な発泡ウレタン(青)
- 柔らかいスポンジ(灰)
の3層構造で、その外側に布地、更に外側に硬質な樹脂バンパーという構成。これがSPARCOインパクトテクノロジーと名付けられた新型プロテクター群を形作る基本要素となっています。
結論から先に述べましょう。このRIB PRO K-4には少し気になる点があり、そこを重要視する人にとってはライバル製品のほうが良いかもしれません。しかし価格帯はミドルレンジにありつつも、ハイエンドモデルと同等の高い保護性能を持つリブプロテクターであり、安価なだけの製品とは明らかに一線を画します。レーシング、レンタル問わず幅広いカーターにおすすめできるとても良い製品だと感じました。
それでは詳しい感想を述べていきます。