OK第10戦予選ヒートは11時45分からスタート。11時頃から振り始めた雨によって路面は完全にウエットコンディションとなった。ほぼ全車がレインタイヤを装着する中、安藤哉翔だけがスリックタイヤを装着している。TTの結果に戻ってローリングが組まれる中、安藤哉翔は明らかにフォーメーションラップについていけない。更にシケインの立ち上がりで渡部智仁がスピンアウト。早くも波乱の展開となりつつも隊列が組まれ、予選ヒートがスタートした。
ホールショットを決めたのは加藤大翔。そこに三村壮太郎らがついていくが、その真後ろからスピン車両が続出。佐藤蓮を含む8台が1コーナーでストップする他、S字でも朝日ターボなどがストップ。大波乱の展開となる中1周目をトップで帰ってきたのは三村壮太郎、そこに山田杯利、洞地遼大、清水啓伸、半田昌宗らが続いている。洞地遼大はなんと25番手スタートから1周で22台を抜いてきた計算になる。明らかにペースに勝る洞地遼大は2周目の25Rで山田杯利を、更にシケインの立ち上がりで三村壮太郎を抜き、そのまま一気に独走態勢となっていった。
3周目には後方から上がってきた井本大雅、皆木駿輔らが猛烈な追い上げを見せ、三村壮太郎や山田杯利らを一気にパッシングして2番手3番手を取ると、さらにそこに田中風輝も続く。BS勢はみるみるうちにDL勢においていかれ、6周目の時点でトップから洞地遼大、井本大雅、田中風輝、加藤大翔、皆木駿輔、小林利徠斗とならび、少し離れて渡会太一と伊藤祐、更に離れてBSトップは9番手の渡部樹、そして10番手が竹本優月輝となった。
殆どのBS勢は明らかにタイヤが機能しておらず、6~7周目辺りから続々と周回遅れが発生。そんな中ペースが良いのが3番手に立った田中風輝で、8周目の1コーナーで井本大雅をパスして2番手になると、そのままトップを独走する洞地遼大を追っていく。5番手の小林利徠斗は8周目のヘアピンで一時コースアウトして皆木駿輔に抜かれるも、9周目の25Rで抜き返し前方を追う。
10周目、遅れをとるBS勢が続々とピットに帰っていくが、排除旗が追いつかないため周回遅れにトップ洞地遼大が少し引っかかる中、それを田中風輝が追う展開となる。田中風輝はハイペースで洞地遼大に追いつき、ファイナルラップの最終コーナーでついにその背中を捉えインに飛び込もうとするが、ここでチェッカーが振られた。
結果はトップが洞地遼大、2番手に田中風輝、3番手に追い上げた小林利徠斗、以下井本大雅、加藤大翔、皆木駿輔、伊藤祐、渡会太一、渡部樹がTOP10となった。