昨日の茂原は、雲が多く太陽が陰りがちではあったものの湿度・気温ともに高く、少々息苦しさを感じるような天候であった。そんな中KFドライバーは精力的にテストを行い、セッティングを煮詰めたりタイヤテストにいそしんでいたりしていた。公式計時が行われていないため、正確に誰が速いのかを知るすべがなかったが、どうやらBSでは高橋悠之が一番時計らしい。高橋は茂原のサーキットが得意だと言っていたうえに、その走りも実に楽しそうでピットの雰囲気も明るい。またBSとDLのタイムはかなり拮抗しており、特に朝日ターボを含めたEXPRITを使用するドライバーは次々と新品タイヤを投入、複数種類持ち込んでいるであろうタイヤのどれが最良かをひたすらに試し続けていた。気温が高いこともありYH勢は他社に一歩劣っているようだが、焦っているような様子があまり見られず、特に小高一斗が調子よさそうに走っている姿が印象的であった。
そんな状況から打って変わって、土曜日の朝はウエットコンディションから開始された。2回だけのKF練習走行はすでに終了したが、1回目は小雨が降りつつも、このままであればドライも選択可能かと思われるような微妙な路面状況。ただし午後からの降雨が予想されているためか全車ウエットタイヤを装着していた。2回目の走行時には雨脚が強まりコース上には川もできるような状況となる。特に最終コーナー手前にできた川はかなり危険で、スピードも乗る地点のためほとんどのドライバーがそこで足を取られており、野中誠太がそこでクラッシュしマシンの右側を大破していた。各メーカーのタイヤ開発ドライバーはここぞとばかりに忙しくタイヤを入れ替えながら走行しており、これからのTTや予選に向けてタイヤ選びを行っていた。前回の瑞浪ではBSタイヤが不調であったが、この3週間で他社に追いつくことができたのか、気になるところである。どうやら現時点ではまだDLに分があるようだが、これからどのようなレースが行われるのだろうか。