ここ10年間でレーシングカートの世界にはクラッチ付き、セル付きのマシンが急速に普及し、今やレーシングカートのほとんどがセル付きエンジンを搭載している。以前筆者がとあるジュニアドライバーのお父さんに押し掛けを手伝ってもらえないかと頼んだ時に、「押し掛けしたことないんですけど…」と言われ強いショックを感じたことがあった。ダイレクトにはダイレクトの、そしてセル付きにはセル付きのいいところがそれぞれに存在するように、悪いところもまたそれぞれに存在する。セル付きの場合はやはりパーツ点数の増加があげられる。クラッチ、セルモーター、ハーネス、そしてバッテリー。水冷の場合はそれに加えてラジエーターや、必要であればブレーキの冷却ダクトなどスマートに取り付けるのには頭を悩まされることが多い。INTREPID JAPAN CORSE 佐藤巧望のマシンはバッテリーの取り付け方法に工夫がされていた。