他のモータースポーツでは割と常識的なテクニックであっても、レーシングカートの世界ではあまり行われていないことは意外と多い。タイムアタックやジムカーナでは、走行直後にタイヤに水をかけ冷却することでタイヤの熱ダレや摩耗の抑制を行うことがよくある。実際に筆者も箱車で試したことがあるのだが、熱ダレした直後でも瞬間的にタイヤのグリップ力が回復するために、その直前よりも速いタイムで走行することが可能であった。しかし振り返ってみるとそれをカートでやったことはない。考えてみれば不思議なものだと思っていたのだが、全日本茂原でMASUDA RACINGやYOKOHAMAタイヤがタイヤへの水かけを行っているところを発見した。