2024年3月24日午後10時頃、岐阜県のレーシングカートサーキット フェスティカサーキット瑞浪にて火災が発生、ゴミ捨て場とガレージ、カート20台が全焼しました。火が完全に消えていないタバコをゴミ袋に捨てられたことが原因とされます。
24日の営業が終了し、無人であった午後10時頃にゴミ捨て場から発生した火災は徐々に広がり、隣接するカート保管用のガレージに引火。ガレージ内に設置していた警備会社の監視システムが反応し、火災の発見に繋がりました。ゴミ捨て場であるスチール製テント2張と、ガレージとして使用されているアルミ製平屋建て倉庫1棟の延べ約80平方メートルが全焼し、通報から約2時間30分後に消火されました。けが人はいません。
この火災によりガレージ内に保管されていたレーシングカート・レンタルカート合わせておよそ20台が焼失。全てサーキットや親会社であるEIKOの所有物とのことですが、同じくガレージ内にあったエンジンや細かなパーツ類、カートスタンドなどにも被害が及んでいます。当日は雨が降っていたため、被害がここまでで済んだことは不幸中の幸いだったかもしれません。しかしフェスティカサーキット瑞浪は人通りのない山奥にあり、一歩間違えると山火事になった可能性もありました。
警察・消防の調べによれば、火災の原因はタバコの不始末。火災発生の瞬間は防犯カメラに撮影されていました。フェスティカサーキット瑞浪ではタバコは指定の喫煙所でのみ喫煙可能ですが、恐らくパドック内で喫煙した人が、完全に火が消えていない状態のタバコをゴミ袋に入れて捨てたのだろうと推測されます。火元のゴミ捨て場からは多くの吸い殻の入ったゴミ袋が発見されました。
23日・24日の2日間で、フェスティカサーキット瑞浪では本件を含めた3回の火災が発生しました。うち2回はパドック内で発生し、火気厳禁であるパドック内で、携行缶から漏れたガソリンがテント内にあった石油ストーブに引火したと思われます。いづれも迅速な消火活動により一人のけが人も出ませんでした。フェスティカサーキット瑞浪ではパドック内の喫煙があった場合にはスタッフが注意を行いますが、24日にも再三注意を受けた人物がいたとのこと。
フェスティカサーキット瑞浪では本件を受け、喫煙に関するルールを強化。喫煙所以外での喫煙をした場合には罰金1万円が課されます。また空き缶とペットボトル以外のゴミは各自持ち帰りとし、ゴミの放置を発見した場合には罰金5000円、持ち帰り困難な場合には1袋1000円にして処分することになりました。さらにゴミ専用の監視カメラが設置されます。