カデットドライバーの年齢が上がりジュニアカテゴリーへと移行していく時、最も課題となるのはシャーシサイズの拡大と重量の増加だ。多くのカデットドライバーは一刻も早くカデットカテゴリーから卒業したいと考える故、特にステップアップした1~2年目は、大人と同じサイズのレーシングカートシャーシに対して体の成長が追いついていない状態となりがち。適切なポジションが取りづらく、筋力不足も相まって、まるでカートに乗られているような走りになってしまうケースが多い。
カデット時代は圧倒的な速さを見せた森谷永翔(ERS with SACCESS)も、2024年にジュニアカテゴリーへとステップアップした後に苦戦を見せているドライバーの一人だ。彼のスピードを取り戻すべく、チームは2024 HYPER KARTのレースでマシンに特殊なセッティングを施していた。