スーパーGTなどで活躍するプロレーシングドライバー平手晃平が、GPR Karting Seriesもてぎ大会でShifterクラスに参戦した。1999年に初代JAFジュニアカート選手権チャンピオンの座に輝いた平手晃平だが、なぜこのタイミングで突然カートレースに復帰したのか?それはGPRのシリーズスポンサーであるCVSTOS(読み:クストス)が関係していた。
レーシングカートへ挑戦するCVSTOS Racing ANEST IWATA
平手晃平がGPR参戦にあたり所属するチーム「CVSTOS Racing ANEST IWATA」は、今回のために結成された新規チームである。スイスの高級機械式時計ブランド「CVSTOS」は、GPRシリーズのオフィシャルタイムキーパーを務めるほか、ARTAのスポンサーとしてスーパーGTに参戦するなど、モータースポーツへ積極的に挑戦を行っている。今回のCVSTOS Racing ANEST IWATAとしてのレース参戦は、モータースポーツ挑戦への新たな一歩となった。

平手晃平は普段APGでロニー・クインタレッリらとともに「GTカート部」としてKF4マシンでトレーニングを行っているものの、Shifterクラスのマシンに乗るのは今回が初めて。レースの1週間前にAPGでシェイクダウンしたが、いざもてぎを走ってみると体への負担がかなり大きく、特に練習走行では苦戦したという。
平手晃平「カートレースを盛り上げていきたい、プロドライバーを目指す子どもたちを支援したいというCVSTOSの意向があり、今回久しぶりにカートレースに参戦することになりました。もてぎ北ショートコースを走るのは25年ぶりでしたが、チーム立ち上げの初戦で3位表彰台という素晴らしい結果を得ることができました。僕が頑張ることで周りに影響を与えられたらと思います。僕自身にとってもスーパーGTと変わらない良い緊張感がカートでも味わえたり、現役カーターと腕を交わらせられることが非常に楽しいです。」

CVSTOSの輸入代理店であるワールド通商株式会社の代表取締役 河合寿也氏に取材したところ、このチームの将来的な目的はドライバー育成にあるという。まだ具体的な内容は決まっていないそうだが、まずCVSTOS Racing ANEST IWATAというチームの存在を知らしめる必要がある。そのためにプロドライバー平手晃平を起用し、Shifterクラスへの参戦を開始したとのこと。
平手晃平は今後の2025年 GPR Shifterクラスに全戦参戦を表明。来シーズン以降に向けてCVSTOS Racing ANEST IWATAの活動を進めていく。
