JAFは2026年 日本カート選手権規定を制定しました(公示No.2025-WEB053)。
2026年 日本カート選手権規定の前年度からの変更点は、OK部門に関する細部の修正にとどまった。変更されたのは出場資格と競技構成の2点のみ。
OK部門の出場資格が緩和
2026年規定では、最高峰カテゴリーであるOK部門への出場資格が部分的に緩和された。2025年規定では、OK部門への出場資格は以下のようになっている。
1)国際Eまたは国際Fライセンス所持者
2)国内Aドライバーライセンス所持者については、下記のいずれかの実績を満たすもの
2025年 日本カート選手権規定
(1)当該年の前年の全日本選手権のOK部門に出場した実績のある者。
(2)過去の全日本選手権SuperKF部門、KF1部門あるいはKF部門で、年間総合順位が10位以内であった者。
(3)当該年の前年の全日本選手権FS-125 CIK/JAF部門で、年間総合順位が10位以内、または前年の全日本選手権FP-3部門で、年間総合順位が3位以内の者。
(4)JAFによって特に認められた者(海外での実績等)。
2026年規定では、2)の項目が次のように変更されている。
2)カート国内Aライセンス所持者については、下記のいずれかの実績を満たすもの
2026年 日本カート選手権規定
(1)過去の全日本選手権SuperKF部門、KF1部門あるいはKF部門あるいはOK部門に出場した実績のある者。
(2)当該年の前年の全日本選手権FS-125 部門で、年間総合順位が10位以内、または前年の全日本選手権FP-3部門で、年間総合順位が3位以内の者。
(3)JAFによって特に認められた者(海外での実績等)。
これまでは国内Aライセンス所持者の場合、前年の全日本選手権で成績を残すか、あるいは過去のSuperKF/KF1/KF部門でランキング10位以内でなければ出場ができなかった。が、2026年からは過去のSuperKF/KF1/KF/OK部門に出場した経験さえあれば出場が可能となる。
SuperKF/KF1/KF部門は2008年~2016年に開催された最高峰カテゴリー。2008年に高校生で出場したドライバーは現在年齢が30代半ばになっている。国際Eライセンスに比べるとカート国内Aライセンスは比較的簡単に取得可能なこともあり、過去に最高峰カテゴリーに出場経験のあるベテランドライバーの参加が容易となった。
OK部門の競技構成が1大会2レース制では無くなる可能性
2025年の日本カート選手権規定では、OK部門は1競技会2レース制が取られている。これが2026年規定で「1競技会2レース制、またはオーガナイザーからの申請による」という形に改められた。
例えばこれにより1競技会で3レース以上を行ったり、逆に予選ヒートを増やしつつ決勝ヒートは1回だけ、のようなフォーマットを組むことが可能となった。どこかの大会でレースが中止になった場合に、別の大会で代替レースとして決勝ヒートを増やすなどの運用も可能だろう。
近年はオーガナイザーの裁量によりレースフォーマットを比較的自由に変更できるようになってきたが、その傾向が今回の変更でより顕著になった。
ただしこの変更はOK部門のみに適用される。FS-125部門およびFP-3部門は変わらず1競技会2レース制を維持している。