GPR KARTING RACEにて行われる全日本カート選手権の最高峰OK部門は、2025年までのDUNLOPタイヤから今年はVEGAタイヤへ指定タイヤが変更となった。VEGAタイヤは昨年からShifterクラスに採用されており実績は十分だが、より軽量でシングルスピードのOKクラスへのマッチングはどうなのか、そしてそれによるレースの変化はあるのか。これはモビリティリゾートもてぎ北ショートコースにて行われた第一大会では注目のポイントだった。
レースの結果としては松居寿來(K.SPEED WIN)が2連勝を飾り、なんと2レースともにルーキードライバーが表彰台を独占した。そもそも今年のOK部門はベテラン勢が少ないという事もあるが、それはそれとしてもやはりこの結果の原因の一つがタイヤだったという見方は参加者の中からも聞かれた。具体的に何がどう変わったのだろうか。

DUNLOPからVEGAへの変更
そもそもの話として、去年まで採用されていたDUNLOPのCIK公認タイヤ「DHM」は参加者からの評判が悪かった。グリップレベルが低い、グリップ感が無い、タイヤが潰れない、止まらない、耐久性がない、などとにかく散々な言われようで、そのため異常に低い車高に設定するなど各チームは様々な嗜好を凝らしたマシンを準備していた。
そして今年VEGA XH4が指定タイヤになると、各チームからは「まともなタイヤになった」と大評判。グリップがあり、乗り味が良く、セッティング変更にもきちんと反応し、走り方によって減る減らないがはっきり変わるという。スペシャルタイヤ時代を知るドライバーからは「スペシャルに近い感触が有る」という声まで出てきた。

ではタイムは上がったのか?去年のもてぎでのTTトップタイムは、酒井龍太郎が記録した38.032秒。そして今年のトップタイムは横山輝翔の37.112秒で、なんと約0.9秒のタイムアップが発生した。ただ実際には去年が6月で今年が4月と開催日が異なることから、同一条件で比較すれば0.5~0.6秒差ぐらいに収まるのではないかと思われる。筆者の経験的にもDHMは”グリップ感”は悪いが”グリップレベル”はさほど低いわけではない。それが逆説的に証明されたと言えるだろう。
第1戦で判明したVEGAタイヤへの対応術
ここまではオフシーズンでのテストを含めドライバーやチームは理解していたことであり、TT、そしてスーパーポールまではおおよそ順当に事が進んでいった。話が大きく変わったのは第1戦から。松居寿來が圧倒的なスピードを見せ、一部のドライバーが急に苦戦を強いられたのだ。









