本庄サーキットはストレートが長く、ローリング中に十分なタイヤの皮むきができないと考えたか、3名取、8三宅、17野中、25佐藤、27西村、30小川の6名が今朝の公式練習で皮むきを終えたタイヤを装着、それ以外の全員が新品タイヤを装着し全日本カート選手権OK部門第4戦予選のダミーグリッドについていた。スケジュールに若干の遅れが生じ11時59分にスタート進行が開始。太陽が天高くから照り付ける中15周のレースが幕を開けた。
26台のマシンが1コーナーになだれ込む。ホールショットは85佐藤、2番手に22井本、3番手にはスタート直後にマシンを大きくイン側に振った9佐々木が付く。直後には23環、5高橋、20澤田が並ぶ。22井本はオープニングラップの最終コーナーで85佐藤のインを刺しトップに浮上した。3周目、9佐々木が85佐藤に1コーナーで迫るが失敗、9佐々木は立ち上がりでわずかに失速し後続を防ごうとブロックラインをとり3番手をキープし、その後ろの5高橋らの順位が入れ替わる。9佐々木の後ろについたのは23環。この機会を逃さないよう4周目から9佐々木を攻め立て、6周目に9佐々木を刺すとそこに20澤田が続いた。隊列は22井本、85佐藤、離れて23環、20澤田、9佐々木、8三宅、13三村、3名取、30小川の順となる。20澤田は23環の前に立つとさらに9佐々木が23環をパスし4番手に浮上した。9周目に一気に順位を上げてきたのは30小川。9番手を走行していた30小川が6番手争いの先頭にのし上がってきた。11周目に2番手を走る85佐藤が動き出した。1コーナーでマシンをインに振るがこれは失敗、しかしそのあとの3ヘアで22井本を制しトップに返り咲く。しかし22井本はそのまま12周目の1コーナーでトップを取り返し、さらに85佐藤は最終コーナーから22井本にけん制をかけそのまま13周目の1コーナーで1番手となる。また同周回の2ヘアで4番手の9佐々木が20澤田をパスし3番手となる。ラスト2周、トップから85佐藤、22井本、9佐々木、20澤田、23環、30小川の6台が団子状態でコーナーを駆け抜けていく。最終ラップの1コーナーで85佐藤がブロックラインを走ったため22井本は刺せない。さらに9佐々木が22井本を2ヘアで攻めるがこれは失敗、20澤田も3ヘアで9佐々木のインに入ろうとするがこれも一歩足りなかった。また23環は30小川にパスされ6番手に落ちる。そしてチェッカーが振られ、85佐藤、22井本、9佐々木、20澤田、30小川、23環の順でゴールした。
1位 佐藤蓮
決勝に備えたタイヤづくりをするために徐々にペースを上げて行ったので、22井本が前に出ましたが最後にトップに立てればそれで問題ないと考えていました。この予選のペースを見た感じだと、第3戦の予選よりもタイヤを温存できたように思いますし、また今回の気温やコンディションがDLにマッチしていてとてもフィーリングがよかったです。第4戦決勝も優勝を狙っていきます。
2位 井本大雅
スタートの瞬間に前との間隔がわずかに広がってしまったためマズいと思ったのですが、それが結果的にうまく働き2番手に上がることができました。早めにトップに立ちたかったので2周目に前に出たのですが、後ろを引き離すことができなかったです。最終ラップの1コーナーで再び取り返そうと考えたのですが、わずかに届きませんでした。決勝では85佐藤を逃がさずに前に出たいですが、彼のタイヤの使い方がうまいので後半どうなるのかが気になっています。
3位 佐々木大樹
昨日の予選ヒートではエンジンを焼き付かせてしまったので、今回の予選は様子見をしようと考えていました。その結果ペースは悪くなく周りと同じような状態でしたが、先ほどの気温はDLに有利な状況のようでした。昨日の予選を見てみると、夕方にかけ気温が下がってくるとDLは厳しいように見えます。第4戦決勝は15時50分からのスタートなので、3位というポジションは十分にチャンスがあると考えています。