【2020年3月4日追記】
2020年3月4日、公示No.2019-WEBK16にて発表された2020年全日本/ジュニアカート選手権統一規則に誤記があったことが発表され、訂正が行われました(公示No.2020-WEBK04)。第29条によると、FP-3部門ではダイレクトドライブのKT100Sが参加する場合に、フォーメーションラップ開始までにピット要員2名の援助が認められます。(誤記では1名でした)
2019年12月25日、JAFより2020年全日本/ジュニアカート選手権統一規則の制定が発表されました(公示No.2019-WEBK16)。
レースディレクターの派遣・タイヤの変更・シャシー破損時の変更が主な変更
2020年全日本カート選手権統一規則の変更点
第3条 競技会競技役員
- レースディレクター1名がJAFより派遣される場合が追加された。
- レースディレクターの義務(役務)は、大会期間中のレース運営や判定に関する項目について、シリーズを通した独自の判断に基づく提言を競技長に行い、大会における競技運営および判定基準の平準化を図るものとされる。
- 将来的なシリーズ統一イベントプロモーターの導入を見越したものと思われる。
第6条 公式通知に関する規定
- 公式通知の開催期限前日までの提示場所が、大会事務局内とともに、エントラントの連絡先への送付または通知、あるいは公式ウェブサイトへの提示に変更。
- 開催当日は開催場所の事務局設置場所に掲示される。
第13条 エントリーの資格
- OK部門のエントリー資格において、前年の全日本FP-3部門で年間総合順位が3位以内の者が追加で対象となった。
第16条 エンジン
- FS-125部門ならびにFP-3部門において、エンジンの封印解除、および再登録または再封印は、最初に行われる公式練習開始前までと定められた。従来も公式練習開始前まで認められていたが、1.5day開催で2回公式練習が行われていることに対応した形となった。
- 従来では公式練習開始後から決勝終了までの間、技術委委員長の承認の元に封印の解除及び再封印が認められていたが、これは削除された。
第17条 カート
- エンジンと同じく、シャシーの封印解除、および再登録、再封印は最初に行われる公式練習開始前までと定められた。
- 登録済みシャシーが破損した場合には、競技会審査委員会の証人のもとに、以下を条件に1競技会に1回の変更(交換)が認められる。ただし変更の申請は各ヒートのスタート20分前までとし、競技会事務局に提出する。
(1)変更後のヒートのグリッドポジションは最後尾(複数名の場合、最も遅く申告したものを最後尾とする)とする。
(2)再登録料(特別規則書にて示す) - FS-125部門のタイヤが、BRIDGESTONE DR15 YPC / WES YPPへ変更された。
- FP-3部門のタイヤマーキング色が、桃色から黄色へと変更された。
- タイヤの接地面裏面へのマーキングが削除された。
第21条 車両検査
- レース後の計量場所が、トラック上からオーガナイザーが指定したエリアへと変更された。
第29条 スタート進行
- FP-3部門において「KT100S」が参加する場合は、フォーメーションラップ開始までにピット要員2名の援助が認められた。
第30条 その他競技に関する一般事項
- ヒート中にリタイヤしたドライバーは車両を安全な場所に移動させたのち、装備を着用したまま車両から離れてはならないが、「安全が覚悟できない場合はオフィシャルの指示により退避させられる場合がある」の一文が追加された。
第33条 ピットでの作業
- 走行中のドライバーに対しピットサインを送るのは1名とされていたが、人数制限が削除された。
第38条 ペナルティ
- ペナルティの例示についての文言が部分的に修正された。
第41条 抗議料
- 抗議料が52,400円から53,300円へと値上げされた。
2020年ジュニアカート選手権統一規則の変更点
第3条 競技会競技役員
- 全日本カート選手権と同一の変更。レースディレクターが派遣される場合についてのが明記された。
第6条 公式通知に関する規定
- 全日本カート選手権と同一の変更。公式通知の掲示場所について変更された。
第16条 エンジン
- 1競技会中に1回エンジンを交換することが可能な点は変更無し。
- エンジン変更後のヒートのグリッドポジションは最後尾だが、それは「最初に行われる公式練習開始後から決勝終了までに変更(交換)を行った場合」と明記された。
- エンジンおよびマフラーの封印解除、再登録または再封印は最初に行われる公式練習開始前までと定められた。
- 「不慮の事態が生じた場合のエンジンの交換が認められる」ついての文言は削除された。
第17条 カート
- 2020JAF国内カート競技車両規則に従い、FP-Jr Cadets部門のシャーシ並びにボディワークはCIKに公認されたものが使用できる。
- エンジンと同じく、シャシーの封印解除、および再登録、再封印は最初に行われる公式練習開始前までと定められた。
- 登録済みシャシーが破損した場合には、競技会審査委員会の証人のもとに、以下を条件に1競技会に1回の変更(交換)が認められる。ただし変更の申請は各ヒートのスタート20分前までとし、競技会事務局に提出する。
(1)変更後のヒートのグリッドポジションは最後尾(複数名の場合、最も遅く申告したものを最後尾とする)とする。
(2)再登録料(特別規則書にて示す) - FP-Jr部門のタイヤが、DUNLOP SL6 / SLW2へと変更された。
- FP-Jr部門のタイヤマーキング色が黄色から桃色へと変更された。
- 接地面裏面へのタイヤマーキングが削除された。
第18条 ボディワーク
- FP-Jr部門において、旧式のCIF-FIA公認カウル(2006-2011、2009-2014、2012-2017)の使用許可が削除された。使用可能なものは2015-2020および2018-2020公認に限られる。
- 2020JAF国内カート競技車両規則に従い、FP-Jr Cadets部門のボディワークはCIKに公認されたMini規定のものが使用できる。
第21条 車両検査
- 全日本カート選手権統一規則と同一の変更。レース後の計量場所が、トラック上からオーガナイザーが指定したエリアへと変更された。
第30条 その他競技に関する一般事項
- 全日本カート選手権統一規則と同一の変更。完全が確保できない場合、オフィシャルの指示によりドライバーが退避させられる場合についての一文が追加された。
第33条 ピットでの作業
- 全日本カート選手権統一規則と同一の変更。ピットサインを送る人数制限が削除された。
第38条 ペナルティ
- 全日本カート選手権統一規則と同一の変更。ペナルティの例示についての文言が部分的に修正された。
第41条 抗議料
- 抗議料が20,900円から21,200円へと値上げされた。
関連情報
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