積極的にタイヤを冷やす

他のモータースポーツでは割と常識的なテクニックであっても、レーシングカートの世界ではあまり行われていないことは意外と多い。タイムアタックやジムカーナでは、走行直後にタイヤに水をかけ冷却することでタイヤの熱ダレや摩耗の抑制を行うことがよくある。実際に筆者も箱車で試したことがあるのだが、熱ダレした直後でも瞬間的にタイヤのグリップ力が回復するために、その直前よりも速いタイムで走行することが可能であった。しかし振り返ってみるとそれをカートでやったことはない。考えてみれば不思議なものだと思っていたのだが、全日本茂原でMASUDA RACINGやYOKOHAMAタイヤがタイヤへの水かけを行っているところを発見した。

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車体から外されたタイヤに水がかけられていることがわかるだろうか。このタイヤへの水かけには様々な意見や憶測があり、どれを正解ととらえるのかは判断に悩むところではあるが、筆者の経験や、YOKOHAMAタイヤが行っていたという事実を考えればある程度の効果があるのだろう。表面がブローしたタイヤであっても、走行後に冷却することで性能が回復することは多々あり、高温度域での性能に課題があるYOKOHAMAタイヤはその修復のために行っていたのだと考えられる。特に茂原では土曜日の豪雨の影響でスケジュールが変更となり、予選・決勝の間隔が予定よりも短くなったために、なるべく短時間でタイヤを冷やす必要があったのだろう。

もし読者の皆様が、これをタイヤが車両に装着された状態で試そうとするのであれば、霧吹きなどを使用し高温のブレーキディスクが急冷されないように気を付けてほしい。最悪の場合、ブレーキディスクが破損する可能性がある。

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