【2月25日追記】
2020年2月20日に特別規則書が改定され、一部周回数が減算されました。
【3月6日追記】
なぜもてぎが周回数を改定したのか、についての追記を行いました。
2020年2月14日、2020全日本カート選手権ツインリンクもてぎ大会(開催日:2020年4月18日~19日)の特別規則書が発表された。通常であれば特別規則書の発表によって特に何か問題になることはないが、今回はいつもとは様子が異なる点があった。
全クラスの決勝周回数が増加
それは各クラスのレース距離(周回数)である。変更があったのは決勝ヒートであり、2019年もてぎ大会での各クラス決勝と比較すると、以下のようになった。
- クラス:2019年→2020年
- OK:26周→
36周(35,352m)30周(29,460m) - FS-125:26周→
30周(29,460m)28周(27,496m) - FP-3:22周→26周(25,532m)
- FP-Jr:20周→24周(23,568m)
- FP-Jr Cadets:18周→20周(19,640m)
全クラス共に周回数の増加が行われている。特に最高峰カテゴリーであるOK部門に至っては+10周という大幅な周回数増となっている。もちろんこれらは統一規則書内にて定められた範囲に収まってはいるが、FS-125(15~30km)・FP-Jr(15~25km)、Cadets(15~20km以内)の3カテゴリーは規定に極めて近い周回数が設定された。
ちなみに、同じく株式会社モビリティランドが主催する鈴鹿大会(開催日:3月14~15日)の特別規則書は1月11日に発行されているが、こちらの周回数は昨年からの変更は行われていない。JAFは2020年全日本/ジュニアカート選手権統一規則書の完全版を現時点では発表していないため、これ以降の大会で周回数の変更があるかどうかは不明である。
なぜこのような周回数増加が行われたのか?関係各所に取材を行ったが、明確な理由については現時点では不明。引き続き調査を行っていく予定だ。
【追記】周回数増加は元々もてぎだけ距離が短かったため
主催者であるツインリンクもてぎに今回の事の顛末を伺ったところ、次のような順序で周回数が決定されたことが分かった。
- 元々もてぎは、他の全日本/ジュニア開催のサーキットに比べて走行距離が短く(OK部門においては約5km短い)、走行時間も少なかった。
※実際に2019シーズンの第10戦の決勝時間は、優勝ドライバーで15分52秒であり、これは規定の【15km(または15分)以上45km(45分)以内】の下限に近い。 - 参加するドライバーにとって何が良いのかを考えた結果、走行距離を延ばしてもよいのではないかと、オーガナイザー会を含め検討を行った。
- 結果、当初の発表では、OK部門においては他のサーキットよりも約5km長い36周とした。
- しかし、この周回数では燃料が足りなくなる、という新たな問題が浮上。レース後に回収する分が不足するケースや、レース中にガス欠に陥る可能性があった。
- このため、他のサーキットと同等の走行距離となるように再設定を行った。
ツインリンクもてぎによると、今回のOK部門のレースについてはレース前後に燃料の量を確認し、2021年以降の周回数を再検討する、とのこと。
なお、ローカルシリーズであるもてぎカートレースについては、昨シーズンからの周回数変更は行われていない。
参照項目
関連情報
ツインリンクもてぎ | 全日本カート選手権 | トップページ
全日本カート選手権,ツインリンクもてぎ
【全日本カート】2020年のレーススケジュール発表 APGがOK部門を担当 | Paddock Gate
2019年10月31日、JAFより2020年の全日本/ジュニアカート選手権のスケジュールが発表されました(公示No.2019-WEBK13)。