2020年3月3日、JAFより2020年全日本/ジュニアカート選手権適用車両規定が制定されました(公示No.2020-WEBK03)。
2021年適用車両規定の予告が主な変更点
2021年適用車両規定の予告が主な変更点で、その他の部分においてはほぼ全て事前の2019年車両規定によって予告されていた部分が適用されている。主な変更点(下線部)を以下に示す。
全日本OK部門
2 ボディワーク
フロントバンパーは垂直に配されねばならず、フロントトレイ/メインシャーシ軸に対して直角でなければならない。
全日本FS-125部門
2021年以降の変更
1 エンジン
(1)(略)
(2)シリンダーヘッドの上面に「JAP」または、「JPN」の刻印があるものに限る。エンジン・シリアル番号M3521/B3059以前のエンジンに刻印のあるシリンダーを使用することはできるが、M3521/B3059以降のエンジンに刻印のないシリンダーを使用することはできない。
(3)(略)
(4)リードペダルはメーカー純正グラスファイバー製0.3mm(部品番号X3011840)あるいはメーカー純正オプションCFRP製0.24㎜(部品番号F-11840-C)のみの使用に限る。グラスファイバー製とCFRP製を混ぜて使用することは認められない。メーカー純正オプションカーボン製(部品番号F-11840-C/F-11841-C)は使用を禁止する。
(5)~(6)(略)
(7)メーカー純正以外で使用できる部品は以下の通りとする。オイルシール(工場出荷時と同方向にて取付けること。開口部がクランクケース側であること)、ドライブスプロケット、スモールエンドベアリング、ビッグエンドベアリング、サークリップ、ケースベアリング、バランスシャフトベアリング6005C3/C4、6202C3/C4/C4H、ボルト、ナット、ワッシャー、コンロッドワッシャー。但し、ケースベアリングは単列深溝玉軸受ボールベアリング6206番台の開放形に限る。銘柄は自由とする。
2 吸気系統
(1)キャブレターはX30純正部品のTryton HB27C(ベンチューリーの最大直径26mm以下)またはTillotson HW27A(ベンチューリー最大直径27mm以下)の使用を可能とし、キャブレター・ガスケットの厚みは1mm(+/-0.3mm)であること。改造は一切認められない。
(2)(略)
(3)インレットサイレンサー:エンジンと一緒に供給されているオリジナル純正品とし、部品番号10743-C1またはX30125740のエアーフィルターを備えたゴム製マニホールドは必備とする。直径22mmのダクトを2つ備えた吸気消音器。
※22mmのダクトに取り付けるネットの着脱は自由。
改造は一切認めない。
5 ラジエーターパーツ
(1)ラジエター本体と取付ステーは以下のものに限る。
X30ラジエター
・350mm×198mm(部品番号T-8000A)
・410mm×198mm(部品番号T-8000B)
・410mm×230mm(部品番号T-8001)
X30標準ラジエターサポートKIT
(部品番号T-8133-C)、(部品番号T-8135-C)、(部品番号T-8136-C)
6 電気系統
(1)メーカー純正のSELETTRADigital-KあるいはSELETTRADigital-Sが使用可能だが、改造は一切禁止する。
(2)SELETTRADigital-Kのコントロールユニットは回転数REVリミット15,500rpmのものに限る。(部品番号X30125930)、あるいは回転数リミット16,000rpm(部品番号X30125930-C)のコントロールユニットCを使用しなくてはならない。
(3)~(6)(略)
(7)以下の電装パーツはX30純正部品のみの使用に限る。
部品番号
ワイヤーハーネス
X30125935-C、X30125935D-CまたはIFE-05003A
イグニッション
SELETTRAX30125950、X30125952またはX30125953
スターターリレー
X30125941またはIFE-05200
ケーブルハーネスアダプター
2012-2013変換用X30125939
全日本FP-3部門
3 吸気系統改造禁止対象部品
(2)CIK-FIA登録、公認または公認実績品の吸気消音器またはヤマハ純正吸気消音器を必備とする。尚、吸気消音器本体(取付部品を除く)の改造は禁止され、吸気孔の1つの穴の大きさはφ23㎜以下とする。
2021年以降は、ヤマハ純正吸気消音機のみとする。
ジュニアFP-Jr部門
2 配布されるエンジンの範囲:
(2)参加者が用意するもの
・CIK-FIA登録、公認または公認実績品の吸気消音器またはヤマハ純正吸気消音器を必備とする。尚、吸気消音器本体(取付部品を除く)の改造は禁止され、吸気孔の1つの穴の大きさはφ23㎜以下とする。
2021年以降は、ヤマハ純正吸気消音機のみとする。
ジュニアFP-Jr Cadets部門
2 配布されるエンジンの範囲:
(2)参加者が用意するもの
・CIK-FIA登録、公認または公認実績品の吸気消音器またはヤマハ純正吸気消音器を必備とする。尚、吸気消音器本体(取付部品を除く)の改造は禁止され、吸気孔の1つの穴の大きさはφ23㎜以下とする。
2021年以降は、ヤマハ純正吸気消音機のみとする。
6 FP-JrCadets部門のドライタイヤに使用できるホイールは、リムの内側の寸法でフロント最大120mm、リヤ最大150mmとする(公差+1mm)
7 FP-JrCadets部門のリヤプロテクションは、下記「2020年JAF国内カート競技車両規則抜粋(参考)」を満たす一般市販品とする。
関連情報
【JAF】2020年全日本/ジュニアカート選手権統一規則が制定 シャシー破損時の変更が可能に | Paddock Gate
【2020年3月4日追記】2020年3月4日、公示No.2019-WEBK16にて発表された2020年全日本/ジュニアカート選手権統一規則に誤記があったことが発表され、訂正が行われました(公示No.2020-WEBK04)。