昨日までの天気とは完全に違う、夏のような日差しの鈴鹿サーキット。ここまで苦戦をしいられているDL・YHにとっては朗報となるのか。
Aグループ
Aグループの予選は11時35分からスタート。佐野雄城と綿谷浩明のエンジンがかからないトラブルが発生したが、ローリングがもう一周となったことに助けられ、全車(佐野雄城は半周遅れほどにはなったが)スタートを切ることができた。ホールショットを決めたのが大宮賢人、そこに鈴木斗輝哉、平安山良馬、洞地遼大、岩崎有矢斗らが続く。大宮賢人は序盤から快調に飛ばし独走状態を築き上げていく。2番手争いは鈴木斗輝哉と平安山良馬、そこに洞地遼大がじわじわ近づいており、5番手争いは岩崎有矢斗、津野熊凌大、小椋梓の3人となる。3周目には佐野雄城、そしてスタートで後方に沈んだ渡会太一がピットに戻ってきた。大宮賢人が完全に独走となり、それ以降も拮抗していたが、7周目に5番手争いの後ろにいた小椋梓が1コーナーで津野熊凌大を、さらに9周目の最終コーナーで岩崎有矢斗を交わし5番手に浮上。しばらく動きが無かった2番手争いも10周目の1コーナーで平安山良馬が集団の先頭に躍り出ると、さらに洞地遼大も続き、鈴木斗輝哉が4番手にドロップ。洞地遼大は11周目の1コーナーで平安山良馬も交わし2番手に立つ。盤石なはずだったトップの大宮賢人だが、なぜか11周目から突如ペースが落ち始め、2番手が急激に近づいてくる。最終ラップの後半ではついにテールトゥノーズにまで近づき、最後のホームストレートでは大宮賢人と洞地遼大が並びかけるがそこでチェッカー。
順位は大宮賢人、洞地遼大、平安山良馬、鈴木斗輝哉、小椋梓、岩崎有矢斗、津野熊凌大、田中風輝、斎藤愛未、渡部智仁となった。
Bグループ
11時55分からスタートしたBグループでは、今度は山越陽悠のエンジンが掛からず、そのままDNSとなってしまう。隊列が組まれスタートが切られるが、2番手スタートの佐藤凌音が少し出遅れ先頭集団は一気にカオスに。そこを抜け出したのが高橋悠之で、2コーナーを曲がった時点で2位以下を大きく突き放した。1~2コーナーで佐藤凌音はどうにか順位を取り戻しし2番手に、その後ろには金子修、荒尾創大、奥住慈英が続いている。佐々木大樹は8位あたりまで沈んでしまった。帰ってきて2周目、1コーナーで佐藤凌音のエンジンが焼け、そこに金子修が巻き込まれる形でクラッシュしてしまう。佐藤凌音はそのままDNF、金子修は再スタートを図るがバックストレートの途中で止まってしまった。また野村勇斗も3コーナーでストップ。これにより2番手争いは荒尾創大、奥住慈英、佐々木大樹となり、後ろには清水啓伸が単独、更に後ろに朝日ターボ、半田昌宗らを先頭とする集団が続く。4周目の最終コーナーで2番手奥住慈英を荒尾創大をパスすると、クロスラインを取って5周目の1コーナーで荒尾創大が順位を取り返す。そこに佐々木大樹が続いたことで、奥住慈英は4番手までドロップ。6周目には半田昌宗が6番手争いのトップに立ち、後方集団を突き放して行く。3番手の佐々木大樹はしばらくチームメイトの荒尾創大の様子を伺っているようだったが、9周目の1コーナーで2番手に立った。荒尾創大は一時タイヤカスを拾ったかペースが落ち、10周目の1コーナーで奥住慈英にパスされて以降、じわじわと遅れを取ってしまう。奥住慈英は佐々木大樹に、半田昌宗は清水啓伸に近づきつつあったが、12周のラップがここで消化された。
順位はぶっちぎりの高橋悠之をトップとし、佐々木大樹、奥住慈英、荒尾創大、清水啓伸、半田昌宗、朝日ターボ、皆木駿輔、樋江井琉翔、田中照久となった。