2021年全日本カート鈴鹿OK部門がついに開幕。木金は雨続きでドライのテストができず、土曜日以降は晴れという予報になってはいるが、天気予報は常に変化し続け、雲は薄くかかり続けている。タイヤ戦争ではBS勢がかなり強みを見せ、特に平安山良馬が午前中の練習走行でぶっちぎりのタイムを残したとの話も。DLはタイム的に伸び悩んでおり、YHは選択したタイヤに対して思うところがあるようだ。そんな中、2グループ分けのタイムトライアルが開始された。
1グループ
OK1グループのTTは14時30分からスタート。多くのDL・YHユーザーがこちらのグループに抽選わけされた。ぽつぽつと落ちてきた雨により、各社スタートと同時にコースインするかと思われたが、実際には皆木駿輔のみがまずコースイン。その後DL・YHユーザーがコースインを開始し始めると、残りのBSユーザーも一斉にエンジンに火を入れた。
コース上はきれいに均等分布されたような隊列が組まれており、まずは順当に早くコースインしたメンバーたちがタイムを上げていく。しかし、それとほぼ同時に上位に姿を見せたのが大宮賢人。同じくトップタイムに近いタイムを出してくる洞地遼大のスリップストリームを完璧な形で利用して、最終的に45.749秒でグループトップになった。2番手タイムは佐野雄城(45.794秒)、3番手は佐藤凌音(45.823秒)となる。
2グループ
2グループには井本大雅、朝日ターボ、三村壮太郎の3人以外がBSユーザーという振り分け。三村壮太郎のみがスタートと同時にコースインし、ゆっくりと走ってじわじわとタイヤに熱を入れていく。その後各車が一斉にコースイン。
コース上は一部トラフィックが発生するほどの混雑を見せる場所もあるが、それを見た三村壮太郎は単独でアタックを開始。トラフィックの中に巻き込まれまいと佐々木大樹が集団の先頭に抜けだし、その後ろに高橋悠之が続く。混雑を見せる集団のしっぽに平安山良馬と奥住慈英が並んでいた。奥住慈英は平安山良馬のスリップを活かし45.785秒でトップタイムを獲得。2番手に公式練習トップタイムだった平安山良馬(45.843秒)、3番手に単独アタックの佐々木大樹(45.973秒)となった。
総合では大宮賢人(45.749秒)、奥住慈英(45.785秒)、佐野雄城(45.794秒)の順でタイムトライアルは終了した。