3月27日のオートバックス全日本カート選手権開幕戦・第2戦から2か月半のインターバルを空け、ついにKF部門の第3・4戦が6月19日に岐阜県フェスティカサーキット瑞浪にて開催される。ここでは開催地フェスティカサーキット瑞浪の特徴やレースの見どころを紹介していこう。
フェスティカサーキット瑞浪の特徴
国内屈指の超高速サーキット!
岐阜県瑞浪市にあるフェスティカサーキット瑞浪であるが、以前は瑞浪レイクウェイという名称で知られていた。その名が示すようにサーキットの奥には竜吟湖というダム湖があり、古よりこの地に流れる竜吟の滝では2匹の竜がうなり声をあげていたという伝説が残されている。このためサーキットの2コーナー奥でコースアウトすると竜吟湖に落ちる、ドラゴンが出る、などという冗談もあるようだ。中央自動車道 瑞浪ICから車で約30分、中央本線 釜戸駅から車で約15分という交通アクセスの良さも特徴であるが、サーキット周辺道路が一部砂利道という難点もある。また当日は来場者用の駐車場が混雑する場合があるため、レース観戦の際はご友人との乗合または公共交通機関やタクシーの利用をお勧めしたい。
フェスティカサーキット瑞浪は全長1177m、コース幅員11~9m、最大直線長145mの国内最大規模のカート専用サーキットであり、カートコースとしては緩いコーナーが多いため超ハイスピードコースとして知られている。スリップストリームがよく効くため、単独走行ではタイムが劣る場合でもレースでは上位についていくことが比較的容易であり、集団でのバトルが発生しやすい。同様の理由に取りトップの単独走行もかなり難しいうえに、数多くのコーナーでのパッシングが可能である。さらにはアクセルの全開率も高く、特にエンジンチューニングが可能なKF部門では焼き付き等のエンジントラブルが発生しやすいサーキットでもある。順位変動も多く、チェッカーを切るその瞬間までどうなるかわからない、そんなエキサイティングなレース展開がここでは見られる。
快適な施設と徹底した安全管理
またコースの施設やレースの安全管理に力を入れているのもフェスティカサーキット瑞浪の特徴だ。冷暖房完備、椅子やテーブル、電子レンジやポット等が用意されている広く快適な受付兼休憩所や清潔なトイレ。1コーナーアウトサイド側に用意されている階段状の観客席は広く、場所によっては長時間木陰で過ごすことができるため快適にレース観戦を楽しむことができる。ただし雨天時は足元がぬかるみ、滑りやすくなることがあるため注意が必要だ。
安全管理の面では、ペナルティカタログが用意され、カメラジャッジが行われる。ハイスピードサーキットであるがゆえに過去には大事故が起こったこともあるフェスティカサーキット瑞浪であるが、反則行為やそれによるペナルティが図解も合わせ明記されているペナルティカタログ、そして各地点に配置されたカメラによりレース後においても検証が可能となり、さらには先日行われたコース改修により同サーキットの安全性は確実に向上している。今やフェスティカサーキット瑞浪は安全性、快適性、そしてなによりエキサイティングなレース展開という3要素が高次元で備わるサーキットとなっている。